はじめに
新型コロナも収斂して、マスクのない生活に移行していたら、足元をすくわれた。正直、自分自身が新型コロナに罹患することは全く想定していなかった。また、罹患しても発熱して、ばい菌を殺せば回復するだろうとタカを括っていたが、新型コロナはやはり強者だった。発症から養生期までを簡単に振り返るとともに、対応方法として良かったことと、良くなかったこと=今後の教訓を簡単にまとめてみた。
発症から養生期までの振り返り
ゾクっとする
いつ、どこで新型コロナに罹患したのかは定かではない。ただ、9月23日(土)に自室でリラックスしていた時に、クーラーの冷気を直接身体に当てながってウトウトと居眠りしてしまい、その時に、一瞬「ゾクッ」と感じた。あの時に新型コロナのウイルスが体内に入り込んだのではないかと想像する。でも、自覚症状は全くなく、翌日の9月24日(日)も1日元気に外出していた。
全身の気だるさと体温上昇
9月24日(日)の夜は、ちょっと疲れた感じがした。翌日9月25日(月)の朝起きた時に、なんとなく全身が気だるい感じがする。どうもおかしいので、念の為体温計で測定すると37度だった。会社には調子が良くないことを伝え、病院に向かう。
病院に行くとコロナ患者多し
かかりつけのクリニックが朝の9時から開業する。前日に注文を受けたメルカリの図書をセブンイレブンで発送処理した足で、そのまま病院に向かって到着したのが8時40分だった。まだ、早いので、どうしようかと思ったけど、クリニックに入ると、すでに二人が待機されていた。開業時間の9時になると合計10名ほどが並んでいた。インフルエンザが流行っているとは聞いたけど、これほど患者さんが多いとはびっくり。9時を過ぎても、患者さんはどんどんきている。ある人は、クリニックの受付の人に、朝から電話したけど繋がらないので直接きたとちょっと文句を言っていたけど、クリニックの人はそれどころではなく、業務をこなすのに精一杯という感じだった。
薬をもらって服用
順番に呼び出しがあり、体温や症状を伝えて、クリニックの先生の診断を仰ぐ。息を吐かないで、口を開けてくださいと言われて、口を開ける。念の為陽性反応をしますか?と聞かれたので、ぜひお願いしますと回答する。しばらくすると、検査キットの使い方を説明してもらい、綿棒のようなものを右の鼻の穴に3回転程させて10秒待機。続いて、左の鼻の穴にも入れて3回転させて10秒ほど待つ。こんなのでわかるのかなあと不安だったけど、容器に納めて看護師さんに渡す。15分時間がかかりますと説明を受ける。20分ほど経過した時に先生から呼び出しがあり、残念ですが、陽性ですと説明を受ける。薬はどうしますかと聞かれ、普段何も飲んでいないこと、いつも薬が余ることを説明したら、熱を下げる薬と喉の炎症を抑える薬を処方してもらった。
薬局に行ってびっくり
クリニックでもそうだったけど、普通に待機させるケースと、クリニックの外の人と離れたところで待機させるケースがあった。後から考えると後者は陽性反応の患者だった。薬をもらうときも、通常の入口と裏口があり、陽性反応のあった人は裏口から入るように説明を受け、実際薬局でもそのように掲示されていた。驚いたのは、裏口から入る人の多いこと。自分の後の人もそうだった。どんだけ新型コロナが蔓延しているのかとびっくりした。
40度をこす高熱攻撃
クリニックで診てもらった9月25日(月)には、会社に残念ながら陽性反応だったことを報告し、最低限の業務はリモートで行うけど、少なくとも1週間はリモート勤務とすることを説明する。家族にうつすのもまずいので、少し隔離したスペースを確保する。薬を飲んで休む前に体温を確認すると40度だった。急いで頂いた薬を服用する。流石に薬を飲むと40度からほぼ平熱まで下がったけど、翌日の昼にはまた、39.5度まで上昇する。流石に脳が溶けるのも怖いので、再び薬を服用すると、少し下がるが、夕方には再び40.3度まで上昇する。
水も飲めない喉攻撃
体温上昇は9月26日(火)の40.3度をピークに沈静化に向かうが、これは別に体温でウイルスを撲滅したわけではなく、薬の効果で下がっているだけだ。高熱は収まってきたが、これと変わって悩ますのが喉の痛みだった。最初はゼリーやバナナなども少しなら食べれたのが、徐々に厳しくなり、9月27日(水)の夕方には水が飲めない。水が飲めないので、薬も服用できない。仕方ないので、少量の水と薬を口に含ませて薬が溶けるのを待つ。溶けた薬が直接喉に作用させようとした。この作成は、最初は完全にウイルスの反撃に遭うが、徐々に効果を発揮し始める。28日の夕方には、喉の痛みはそのままだけど、体温は一旦平熱に戻る。
ターニングポイント
水が全く飲めないのは辛かった。水を飲めるようになったのは9月29日の14時となる。ほぼ丸2日ほど水が飲めない状況が続いた。ターニングポイントになったはなんだろう。もう限界だから28日(木)に点滴をしてもらえるか家内経由でクリニックに交渉してもらったら、点滴はこちらではダメだけど、別の薬を処方してもらう。それがゾコーバだった。ゾコーバも全く飲めない状況だったけど、1粒を少量の水で口に含んでなんとか効果を発揮させようとする。これが功を奏したのかどうか、同じ28日の夕方には、なんとか無理やり2個を飲む。本当は、ゾコーバは最初に3粒、そのあとは1日に1粒だったので、ちょっと変則だけどなんとか服用した。水が飲めるようになったのは、翌日29日(金)だ。まず最初にバナナにトライすると半分ぐらいは食べれた。カットフルーツのパイナップルがあったので、トライすると、これもなんとか頂けた。少し時間をおいて、スイカのカットフルーツを頂くとなんだか痛みもなく、一箱ぺろっと頂いた。これなら水も飲めるのではないかと恐る恐るトライすると、少量なら飲めることを確認した。これは本当に嬉しかった。
意外と長かった養生期
水が飲めるようになったので、消化に良いものとして、素麺をいただくと2束ほどをゆっくりと頂く。もうそれでお腹いっぱいでまたしばらく休んでいた。喉の痛みは、水が飲めるようになった時点から徐々に沈静化に向かうが、バイキンはまだ喉に残っていて、夜に喉が乾燥したりすると、もう菌が大繁殖しているような感じで咳き込むようなことを繰り返した。30日になると、梅干しをいただけるようになる。梅干しの殺菌効果もあり、喉の痛みは徐々に回復した。しかし、10月になっても、寝たり、起きたりの状態を繰り返す。10月6日(金)は外部の安全セミナーの講師をすることになっていたので、まずはそれをターゲットに養生をした。セミナー講師は朝の9時から17時だったが、なんとか無事終了して良かった。
良かったこと
クリニックでの受診
風邪か、インフルエンザか、新型コロナか、素人では判断できない。今回は、かかりつけのクリニックですぐに診断いただけたので良かった。それにしても、多くの方が朝から診断を待ち、その様子から多くの人が新型コロナに罹患している様子が見てとれた。テレビや新聞では、感染者数を報道しないし、インフルエンザが感染爆発しているように報道しているが、これは本当なのだろうか。
血中濃度
クリニックの先生は、喉の状況を見た後に、右手の人差し指を出すように言われた。何を測定されたのかと伺ったら血中酸素濃度です。95%以上なので大丈夫ですという説明だった。もし、新型コロナに罹患して、かつこの血中酸素濃度が低い場合には、呼吸不全を引き起こしている可能性もあり、重篤化が心配されるので、注意が必要だ。
体温計の結果記録
今回、利用した体温計はスマホ連動機能のない、普通の体温計だった。なので、スマホのメモ機能を活用して、こまめに時間と温度とちょっとしたメモを残した。それをエクセルでグラフ化したものが冒頭のデータだ。しかし、いちいち記入するのは面倒だという方は、下の温度計のようにスマホ連動機能を持つものを入手すると便利かもしれない。
(出典:オムロン)
飲めなければ溶かす
今回、最も苦しかったのは、9月27日(水)から9月29日(金)までのほぼまる2日、水を飲めなかったことだ。水が飲めないので、仕方なく口の中に水を含ませた。これだけでも多少は喉の乾きは癒せたけど、薬も飲みないのでどんどん悪循環に向かうようで不安だった。苦肉の策で実施したのが、薬と少量の水は喉に含ませて、溶けるのを待つ方法だ。特に喉の炎症を抑える効果が期待される薬の場合には、直接喉に接触するため、効果はあった可能性はあるかと思っている。
フルーツ
今回、療養中に頂いたのは、スイカ、パイナップル、マスカート、バナナ、リンゴ、トマト、玄米ご飯などだ。入院された方への見舞いにフルートを持参するケースがあるが、確かに病気をするとフルーツのありがたさを実感する。回復のためには、ビタミンCが豊富なフルーツもお薦めだ。イチゴやキウイ、パパイヤ、オレンジ、グレープフルーツなどは、強力な抗酸化物質で、細胞の成長や組織の再生・修復のためにはとても大切な栄養素なので、積極的に接種したい。
(出典:MUNA YOGA)
梅干し
子供の頃風邪をひくと、おかゆに梅干しというのが定番だった。新型コロナでも梅干しの効果は期待できるのではないかと思い、積極的に摂取した。ただ、まだ初期の時に梅干しを丸ごと頂こうとしたら、喉の菌の逆襲にあったので、様子を見ながらの摂取も必要かもしれない。東海大学では、梅干しの新型コロナウイルスへの効果検証について研究し、「梅干しに含まれる成分は新型コロナウィルスの感染と増殖を抑制するという結果」が公表されたという。なんちゃって梅干しではなく、梅とシソと天然塩ノミから作った本当の梅干しを定期的に摂取して、健康維持を心がけたい。
今後の教訓
ゾコーバの効果か
クリニックの説明によると、ゾコーバは9月内なら患者負担なしで処方できるけど、10月からは自己負担が始まる。1治療あたりの費用がゾコーバで5.2万円、他の2つは9万円以上だ。10月以降は、薬の種類にかかわらず、患者が年齢や所得に応じて一律の額を負担する。例えば、69歳までは9,000円、未就学児や70~74歳は原則6,000円だという。ゾコーバは効果があった気がするけど、高血圧の薬などを飲んでいると服用できないので注意が必要だ。
薬品の不足
9月までは負担ゼロだったのに、10月から患者の負担を求める背景には薬品の不足が指摘されている。日本医師会は、10月6日に医薬品の不足に直面していると発表している。特に、上位10品目のうち8品目がせき止めと痰を切る薬が閉めている。新型コロナに罹患して辛かったのは、この痰と咳なので、早急なる改善を期待したい。
(出典:讀賣新聞2023年10月7日)
こまめに手洗い・うがい
残念ながら世の中には、新型コロナのウイルスが蔓延していると諦めるしかない。問題は発症しないようにすることだ。そのためには、言い古されているけど、こまめなうがいと手洗いがやはり有効だろう。また、運動不足にならないように適度な運動と、適度な睡眠、適切な食事などを心がけて自分の免疫力を高めるしかない。
まとめ
以前の職場の人と話をした時に、新型コロナがどうも蔓延しているという話を聞いた。現在、担当しているお客様と話をしていても、9月は毎日のように発症者の報告があったという。近所のクリニックでの状況や薬局での状況を見る限り、新型コロナへの罹患者は確実に増えている。大事なことは、発症しないように免疫力を高めること。万一、おかしいと思ったら、早期にクリニックやかかりつけの医師に相談して、適切な治療をしてもらうこと。自分の場合には、幸運にも血中酸素濃度の低下がなかったが、もし、これが低下していると重篤化リスクが格段に上がる。また、軽症のコロナ薬も9月までは実施負担なしだったのに、10月からは年齢に応じて3,000円から9,000円の負担を求められる。くれぐれも発症しないように、発症しても重篤化しないように、日頃の生活習慣で改善が必要と感じていることがあれば、できることから改善していきませんか。
以上