人間の生と死を考える。調べるとDNAレベルで非常に巧みな寿命制御をしている。謎の超生命体ソマチットとの関係も興味深い。

はじめに

平均寿命は伸びているけど、最大寿命(人では120歳と言われている)が伸びているわけではない。個々の生命に寿命があるのは全体としての生命を維持するためだ。今日はそんな生と死から死の意義、生命の神秘などをテーマに少し思うところを書いてみたい。

生死一如

仏教では生きることと死ぬことは紙の表と裏のように切り離せないものという意味で生死一如(しょうじいちにょ)という。人は無限には生きられない。必ず死ぬ。大事なことは命のある限り、如何に良く生きるかだ。

細胞の寿命

人の寿命は最大120年と言われるが、細胞の寿命は短い。大人の平均的な細胞数は約60兆個とされるが、1日におよそ3千億個から4千億個が日々死を迎え、細胞分裂で新たに補給されている。赤血球の細胞の寿命は約3ヶ月、皮膚細胞の寿命は約28日という。人間を構成する細胞も細胞分裂で生まれながら、古い細胞が死んでいく。人類や生物も同じなのかもしれない。日本では、2018年度では136万人が死亡し、91万人が出生している。細胞も人も人類も新陳代謝を繰り返しながら強かに生存戦略を練っているのではないだろうか。

アポトーシスとネクローシス

生命を細胞レベルで考えると、細胞の死に方には2つあり、それがアポトーシスとネクローシスだ。前者のアポトーシス(apoptosis)とは、加齢とともに正常な細胞が焼いたお餅のように膨らみ、その後細胞膜が破れないままに細胞が小断片化する。細胞をより良い状態に維持するために細胞がプログラムされたような死を迎える。これはまるでテロミア長が十分に短縮され、細胞レベルで寿命と判断して静かに息を引き取るイメージだ。一方のネクローシス(necrosis)は、細胞自体が膨らみ、細胞膜が薄くなり、最後は細胞膜が敗れて、細胞の中の核もミトコンドリアも放出される。

(出典:M-hub)

謎の生命体

そもそも生命の起源はなんだろうか?一説には、ソマチット(somatide)がその鍵を握っているとも言われる。赤血球の大きさは直径7-8μmほどの大きさだが、ソマチットは80-200nm。人間の細胞に対して、ソマチットはその数千倍は存在する。数千年前の化石からも検出されていて脅威の生命力。人間だけではなく、動物や植物に寄生している。生命体が元気なときはソマチットも元気だけど、生命体の環境が悪化すると殻にこもるなど形を変える。何だか不思議な生命体だ。

環境に合わせて形を変容

ソマチットは謎に包まれている。ソマチットの栄養は水素の自由電子(マイナスイオン)。溶岩の中でも高温高圧でも真空中でも瞬時にバリアを張って生き残る。寄生先の生命体の状態によって自らの状態を変える。生命体が健康な時には、ソマチットとして活発に活動する。したがって、ソマチットの活動状況を観察すると、生命体の健康度のバロメータになる。また、テラヘルの電磁波が好きだったり、体温を36.5度などに温めるとソマチットが活性化する。そんなことがわかっているようだ。

(出典:ヒーリングの研究を通じて

植物に愛情を注ぐと早く育つは本当か?

植物には心はないはずだけど、話しかけたり、愛情をかけると成長が早いと感じる人もいる。これは話しかける音や振動が植物に何らかの作用を与えているようだ。しかし、もしソマチットが媒介しているのだとすると植物に感情が伝わるのもあながち嘘ではないかもしれない。また、ソマチットが存在する生命体が死ぬときには、その生命体から離脱するという。人が死んでも、その魂は生きるという説は信じ難いが、もしソマチットがその魂を媒介するのであれば、可能なのかもしれない。まだまだ生命の不思議さは科学では解明できていない部分が多いのだろう。

(出典:進路のミカタ

テロメアとGテール

人の寿命はDNAで設定されているという。具体的には、染色体DNAのテロメアと呼ばれる領域と、テロメアDNAの最末端の一本鎖のGテールと呼ばれる領域があり、前者のテロメアは加齢とともに短くなり、これが細胞分裂の回数を制限する機能がある。一度短くなると元にも戻らないが生活環境を改善すると減少傾向を抑えることは可能なようだ。後者のGテールは、ストレスなどの要因で短縮したり、環境が改善すると元に戻ったりするという。つまり、テロメアの限界まで生きることが老衰死であると言えるし、Gテールを長く維持するようにすることができれば長生きできるのかもしれない。下のグラフは血液中のリンパ球のテロメア長を調べたものだ。個人差が大きいが、年齢とともにテロミア長が減少し、5kbpあたりが人間の限界だ。

(出典:細胞増殖の仕組み

まとめ

93歳になる母親が先週心臓が止まって緊急入院した。原因は不整脈だ。事前に検査した心電図でも不整脈が確認されていて、カテーテルアブレーションで不整脈を起こす異常な箇所を焼き切る治療が有効であることはわかっていた。高齢なので血管が持つかどうかを心配して、薬治療で対応していたが、救急搬入され、緊急事態としてカテーテルアブレーションで治療した。その結果、回復して、すでに看護師とも話をしていたというので安心なレベルなのだろう。本当ならすぐにでも見舞いに行きたいけど、コロナ禍で病院への見舞いも大幅に制限されている。しばらくは様子をみることになる。そんなこともあり、今回は生と死について考えてみた。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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