中央アジア・キリギス旅行記|1週間のワーケーションで感じたこと12選

1. 人は親切で正直。でも少しシャイ

困っていると自然に助けてくれる人が多く、治安の良さも感じました。すりに会ったり、騙されるという気配がなく、安心感があります。その一方で、自分から積極的に話しかける人は少なく、どちらかというと控えめでシャイな国民性だと感じました。下の写真は、キリギスのビシュケクに泊まった日の夕方から夜にかけて散歩していたら出会った親子。顔にペインティングして可愛いお嬢さんとそれを優しく見守る若い母親です。

2. 英語はほとんど通じない

若い人は英語を習っていたりするけど、観光地以外では英語はほとんど通じず、ロシア語が共通語でした。下の写真は、ビシュケクから400kmほど東に移動したカラコルの宿のオーナーの奥様。妊娠7ヶ月で3人目をさずかったそうです。英語はほとんど通じず、翻訳アプリが大活躍しました。今後、ロシア圏を旅するなら、少なくともキリル文字だけでも読めるようになりたいと思いました。

3. キリギス語とロシア語の二言語社会

地方ではキリギス語、都市部ではロシア語が主に使われています。同じ国民でも得意な言語が異なるため、小学校では母語であるキリギス語教育に力を入れていると、ビシュケクのガイドが説明してくれました。ちなみに、このガイドの方は大学1年生(19歳)でガイドのバイトをしながら経済学を勉強しているそうです。なお、3つの飲み物はキリギスでよく見かけます。左がマクスム(Maksym)で穀物を発酵させて作る伝統的な飲み物。香ばしく少し酸味があり、夏の栄養補給に人気です。中央のチャラップ(Chalap)は、ヨーグルトを水で薄めて塩を加えた飲み物。さっぱりした塩味で、暑い日にぴったりです。右のクワス(Kvass)は、ライ麦パンを発酵させて作る伝統的な飲み物。ほんのり甘酸っぱく、爽やかな味わいが楽しめます。私は、この右のクワスを飲みましたがほんのり甘く美味しいと思いました。

4. 子どもたちは夜に遊ぶ

夏は日中の日差しが強いため、夕方から夜になると公園や広場に子どもたちが集まり、遅い時間まで元気に遊んでいました。生活リズムも気候に合わせているようです。下の写真は、夜のアラ・トゥー広場です。昼間は暑くて子供たちは見かけませんでしたが、夜になるとライトアップされた噴水と多くの家族連れで大賑わいです。暑さが和らぐ夕暮れ以降、子どもたちは噴水で遊び、大人たちはのんびりと過ごす、ビシュケクの日常を感じられるスポットでした。

5. 市民の足はバスとYandex Go

移動手段はバスが中心で、Yandex Goも非常に便利で安価でした。ビシュケクには地下鉄はありませんが、今後もバス路線を充実させる計画があるそうです。Yandex Goの支払いは、今回は全部キャッシュ払いでした。大体日本円で300円ぐらいと格安なので、高額紙幣は嫌がられる。市内の移動はこの7月からキャッシュは禁止になっていた。クレジットカードでのタッチ決済か、下の写真のTulpar Card(トゥルパルカード)を購入する。これは、ビシュケク市内の公共交通機関で利用できる交通系ICカードです。バスやトロリーバスに乗る際、現金の代わりにタッチするだけで支払いができ、とても便利ですが、私は買っていない。1回約30円と非常に安く、市民の生活を支える交通機関になっています。

6. ウズベキスタンとの共通点が多い

言葉や食文化、人々の雰囲気など、ウズベキスタンとの共通点は非常に多く感じました。ビシュケクでのガイドさんに、両国の違いを尋ねると、「政治体制や歴史かな」と考え込んでました(笑)。なお、下の写真は、熊との共存を象徴する像として、少女を優しく抱きかかえる熊のモニュメントがありました。日本でもこのような共存ができれば理想ですが、現実には難しいのかもしれません。

7. Airbnbは3タイプを体験

今回は6泊すべてAirbnbを利用しました。
・ビシュケク(1泊):ホステルの集合型(2段ベッド)
・カラコル(3泊) :住宅の一室を借りるホームステイ型
・ビシュケク(2泊):マンション一室貸切型
どれも現地の暮らしを体験でき、ホテルとは違った魅力がありました。それぞれに良さがありましたが、私のおすすめはホームステイ型です。朝食も付いており、現地の生活をより身近に感じることができました。下の写真はカラコルでの朝食。これに新鮮なフルーツなども出てつい食べ過ぎてしまいます。

8. 食事は肉とパンが中心

牛肉、鶏肉、マトンを使った料理が多く、パンが主食ですが、中央アジアを代表する米料理「ポロフ」だけは例外です。派手さはありませんが、日本人にも食べやすい味付けで、美味しくいただけました。下の写真の中央は ベシュバルマク(Beshbarmak)で、キルギスを代表する伝統料理です。茹でた羊肉や牛肉を平たい麺の上にのせ、肉のだし汁をかけていただきます。「ベシュバルマク」は「五本の指」という意味で、昔は手で食べていたことが名前の由来です。左のマンティ(Manti)は中央アジアで親しまれている蒸し餃子です。羊肉や牛肉、玉ねぎを包んで蒸し上げ、好みでトマトソースやヨーグルトソースをつけて食べます。右はビーツのサラダで、ビーツを中心に野菜を和えたサラダです。さっぱりした味わいで、肉料理との相性が良く、中央アジアでは定番の付け合わせです。

9. 飲み物はブラックティーが定番

水はペットボトルを購入するのが一般的で、1リットルサイズが使いやすく感じました。レストランではブラックティーを頼むことが多く、ビールも価格・味ともに十分満足できました。下の写真はビシュケクの最後の夜は、ビシュケクで人気の「Chicken Star」で、手羽先とビールで締めくくりました。ちょっと脂がくどいかと心配したけど、外はカリッと、中はジューシーなチキンは、日本人の口にもよく合う味でした。冷えたビールとの相性も抜群です。キリギスの最後の夜は、ほっと一息つける時間となりました。

10. 家族のつながりがとても強い

20歳前後で結婚し、2〜3人の子どもを育てる家庭が多い印象でした。私が見かけた家庭では、父方と思われる祖母が子育てを手伝っている様子をよく見かけました。若い母親・若い祖母・孫の三世代で行動する姿をよく見かけました。どこか昭和の日本を思わせる家族の温かさを感じました。下の写真も夜のアラ・トゥー広場ですが、息子と母親とその母親という三世代での育児の様子です。昼のガイドの女性に母方の母と父方の母のどちらが孫を世話することが多いかと聞いたら父方の母が多いとの答えでした。

11. 山と湖の自然は圧巻

(1) イシク・クル湖の夕日

イシク・クル湖に沈む夕日。 標高約1,600mに位置する世界第2位の高山湖は、「天山の真珠」とも呼ばれています。夕暮れになると湖面は黄金色に輝き、ボートやSUPを楽しむ人々のシルエットが美しく浮かび上がります。静かで穏やかな時間が流れ、旅の中でも特に印象に残る絶景でした。

(2) 絶景の天山山脈

ジェティ・オグズ(Seven Bulls)は、キルギスを代表する景勝地の一つ。 赤い砂岩が長い年月をかけて風雨に削られ、まるで七頭の雄牛が並んでいるように見えることから、この名が付けられました。雄大な天山山脈を背景にした赤い岩肌のコントラストは圧巻で、キルギスの大自然の力強さを感じられる絶景スポットです。

(3) 乗馬は1時間1,000スム(2千円ほど)

キルギスでは馬は今でも暮らしに欠かせない存在です。 山岳地帯では移動手段や観光に利用され、広大な草原では牛や羊とともにのんびりと草を食む姿が見られます。豊かな自然の中で馬が暮らす風景は、まるで遊牧民の時代がそのまま残っているかのようで、キルギスらしさを感じる印象的な光景でした。天山山脈から流れ出る雪解け水が渓谷を勢いよく流れ、やがてイシク・クル湖へと注いでいます。豊かな自然がこの美しい湖を育んでいることを実感しました。

12. 日本人旅行者はほとんど見かけない

最後の夕食では、ターゲットにしていたレストランの隣のレストランの女性スタッフに笑顔で手招きされ、予定を変更して入店。こうした人との距離の近さも、この国らしい温かさなのかもしれません。日本人旅行者をほとんど見かけないからこそ、現地の人との交流がより印象に残りました。ガイドブックだけでは味わえない、人の温かさを感じられる旅でした。

まとめ

派手なリゾートや世界遺産だけが旅の魅力ではありません。キリギスには、人々の温かさや豊かな自然、そして素朴な暮らしがあります。中央アジアを訪れるなら、ぜひウズベキスタンとあわせて旅してみることをおすすめします。きっと、この地域の魅力をより深く感じられるはずです。
以上
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