新型コロナの感染者は急増しているが、新型コロナの死者数は減少。ワクチン接種後の死亡者数の方が多いのはあるべき姿だろうか。

はじめに

月末の深夜に「朝まで生テレビ!(朝生)」が放送される。参加者が議論のための議論をすることもあるが、結構気づきも多いので録画して拝聴している。今回は昨日7月31日の早朝だった。その中で三浦瑠璃さんがメディアも感染者数の推移だけではなく、死者数の推移も発表すべきとコメントしていた。気になったので、調べてみたらびっくりした。感染者数が急増しているが、同時に死者数は急減している。これは危機的状況なのか、それとも素晴らしい状況なのか。

国内の1日ごとの感染者数の推移

国内での感染者のピークは、グラフから見るように5回目だ。1回目が昨年の4月10日で720人。その直前の4月7日に第一回目の緊急事態宣言が発出され、5月25日に解除された。2回目のピークは昨年8月7日の1,605人だ。直前の7月22日にGOTOトラベルを開始し、12月28日に停止した。3回目のピークは本年1月8日の7,957人だ。前日の1月7日には1都3県に緊急事態宣言が再発令され、3月21日に宣言を解除した。4回目が5月8日の7,233人だ。第3回目の緊急事態が4月25日に宣言され、沖縄を除く9都道府県で6月20日に解除した。4回目は現在だ。7月30日に10,744人を記録したがこれがピークかどうかはまだ分からない。これに先立ち7月12日に第4回の緊急事態を宣言した。この感染者数の推移を見ると確かに過去最大の危機と言えるだろう。


(出典:NHK)

国内の1日毎の死者数

三浦瑠璃が指摘していた死者数の推移を調べてみた。感染者の推移と連携する形で死者数も増加のピークが発生していた。
・第1回:5月2日31人(感染ピークは4月10日)
・第2回:8月28日20人(感染ピークは8月7日)
・第3回:2月3日120人(感染ピークは1月8日)
・第4回:5月18日216人(感染ピークは5月8日)
死者数のピークは、感染者のピークに1週間から3週間程度遅れて発生する。従って、死者数の推移は激減していたが、現在は足踏みしている。直近の1週間平均では9.7人と10人を切っている。しかし、感染者の増加に遅れて重傷者が増加して、その後に死者数が増加する傾向があるので、緊急事態を宣言するのは適切だけど、何度も出しすぎて国民は慣れてしまっている。まさに、狼少年の状況だ。

(出典:NHK)

新型コロナの死亡者数10人<ワクチン接種後の死亡者報告数14人<自殺者数58人

ワクチン接種後の死亡者は、「国内で2月17日から7月2日まで、ワクチン接種後に死亡が報告された事例が556人に達した。」と厚生労働省が発表している。6月18日までの累計報告数355人と比べて、2週間で201人以上増えたことになる。つまり1日の平均だと14.4人。ただし、これはワクチンによる死亡者数ではなく、ワクチン接種後の死亡者と報告があった数だということに注意が必要だ。直近の新型コロナの死亡者が9.7人なので、新型コロナの死亡者よりワクチン接種後の報告者が1.5倍も多いことになる。これは予想されたことだけど、メディアは報道しない。また、経済的な被害者も忘れてはいけない。コロナ禍との関係性をどこまで考慮するかは難しいが、2020年の自殺者は2万1,081人なので、365日で割ると1日平均57.8人が自殺している。国民目線で言うならば、不本意な死者の数をミニマムにすることが目的函数であるべきだと思う。
(出典:厚生労働省)

死者のカウントの定義

新型コロナの死亡者数のカウント方法にも注意が必要なことは以前も投稿した。大津医師がこれに対するコメントを出している。交通事故死など明かな原因の場合には数字を含めないとしている。また、速報値は厳密性よりも速報性を重視しているが、人口動態統計などでカウントする数字は新型コロナが原死因の場合のみとしている。ぜひ、そうであって欲しい。死者数が激減しているのは、老衰や事故死などを除外するようになったためというのは穿った見方すぎだろうか。

(出典:Yahooニュース

希望の星はワクチンではなく治療薬

ワクチンは予防薬だ。コロナ禍鎮静の解決にはワクチンしかないとテレビのタレントが何度も連呼するけど、本当にそうだろうか。ワクチンの有効性は否定しないが、健康体に摂取するため副反応が心配だ。感染者が軽症のうちに治療薬で完治するのがゴールではないのだろうか。すでにレムデシビルなどの薬は承認されているが、アビガンや塩野義製薬の抗ウイルス薬はなぜ承認されないのだろう。また、なぜか下の表にはないが、抗寄生虫病の特効薬イベルメクチンは、米英の多くの医師も効果ありとして予防・治療に使うよう主張している。しかし、まだ治験中だ。「朝生」でも話題になった。製薬会社や政府当局は臨床試験が不十分としているが、思わず本音が漏れた。イベルメクチンは1974年に特許を出願し、すでに特許の期間(20年)を過ぎているため、数百円で治療できるので(営利的な)メリットがないためという。もし、これが本当だとしたら、それは製薬会社と政府の癒着ではないか。

イベルメクチンは数百人の研究者グループが世界中で臨床試験を続けており、全世界で発表された試験データは20年11月から詳しく分析されている。4月16日現在では52件の臨床試験データが分析され、実にその98%にあたる51件がイベルメクチンを肯定的に評価できる結果だった。その内訳をみると、早期治療では81%の効果があり、予防的使用では84%が改善を示した。死亡率は早期治療では76%も低くなることが推測できたという。また、27件の無作為比較試験(RCT)でも、96%がイベルメクチンを肯定的に報告し、65%の症状が改善したとしている(出典:読売新聞オンライン)。


(出典:日本経済新聞

まとめ

新型コロナのデルタ株の感染力が高く、陽性者数が急激に増大している。どこまで伸びるかまだ予断を許さない。以前も指摘したが、コロナ禍の沈静化に向けては次の検討をもっと進めてほしいし、その動きは今後もフォローしていきたい。
1) 新型コロナ治療薬の早期承認:特にアビガンやイベルメクチン

2) 感染症の2類指定から5類等への変更:今回の朝生でも残念ながら言及なしだった。

3) 国産ワクチンの早期承認:kmバイオなど

4) ファクトベースの中立な報道:朝生のコメンテータが宣言していた。本当にそうあってほしい。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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