創造的ものづくりプロジェクトIIのガイダンスを受講して感じたこと

はじめに

この10月から東京大学大学院の科目履修生となることについては何度か投稿した。半年ぶりの社会人学生への復帰だ。履修対象の授業は今週の金曜日からなので楽しみだ。今日は、東京大学が注力しているものづくりに対する各種プロジェクトを説明会&報告会だった。2時間以上にわたって、15のプロジェクトについて熱い紹介がなされた。日本も捨てたものじゃない。日本の大学も頑張っていると実感する2時間だった。

創造的ものづくりプロジェクトIIとは

ガイダンスを受講して感じたこと

大学生、大学院生、社会人のヘテロな組み合わせ

18:45に始まった説明会は予定では21:05に終了の予定だったけど、それを30分以上オーバーして非常に熱気を帯びた状態だった。15のプロジェクトをそれぞれ指導教官の説明と実際にそれを受講した学生の説明があった。まさにプロジェクトベースの学習(PBL:Project Based Learning)だ。また、学部生に限定とか大学院生に限定というものもあるが、学部生、大学院生、留学生、社会人などの多様な人材を集めて活動しているプロジェクトが多いと感じた。若い学生に混じって活動するのも若干抵抗があるが、社会人の経験やノウハウを何らかの形で活用し、貢献できるとしたら素晴らしいと思った。

整備専門学校とのタイアップ

東大生は頭脳は明晰だけど、実際に手を汚して、汗を流して泥臭く物を創る技術には長けていないことが多い。電気自動車のプロジェクトでは、最初の設計から始めるプロジェクトもあれば、中古のガソリン自動車をベースとして、それを電気自動車に改造し、海外のラリーに出場するというプロジェクトもある。後者の場合には、流石に本格的な整備技術も必要なため、車両整備の専門学校とタイアップしていた。東大生はプロジェクトのマネジメントとか、広告宣伝とか、輸送手配、資金調達などを担当しているようだ。それでものづくりかと非難されそうだが、多彩な人材と共同して成果物を作り上げる経験は変え難い財産になるだろうと思う。

メーカーとのタイアップ

大学のOBでソニーに就職して、ソニーのスタートアップを担当している卒業生(杉上雄紀さん)がソニーと東大で連携して、アントレプレナーシップとエンタテインメントを重ねたEntreTainmentを実践する科目もあった。

学生中心の活動

学生が何をやりたいかを考え、それをどのように実現したいかを考え、そして実現するというプロセスを大事にしているプロジェクトが多かった。教師は、学生が能力を発揮できる環境を整えて、必要に応じてサポートする。慣れない学生も多いので、最初はレクチャーをしたり、春期の講座を動画で見れるようにしているプロジェクトも多かった。松尾研究室の人工知能応用プロジェクトは実世界で柔軟に動くロボットを創ることを目的としている。大学生を対象にしたロボコンや世界大会でも優秀な成績をとっていたりする。魅力あふれるプロジェクトが一杯だ。

まとめ

今回は10月度より大学院の科目履修生となっている。履修する単位は願書を申請するタイミングで決まっている。聴講生として聞くだけならOKという授業もありそうだ。今回のプロジェクトへの参加が可能かどうかは微妙だし、大学院に相談すると否定的な返事がきそうだけど、担当教授に興味があると直訴すれば、二つ返事でOKが帰ってくるプロジェクトも多そうだ。今週の金曜日には最初の授業が始まる。まずは、履修する授業への予習と復習をしっかりとやって、社会人学生の生活を軌道に乗せることが先決だ。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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