はじめに
昨年9月に「来年6月からペットにRFIDの装備は義務化される。人体への装備も秒読みか」を投稿した。昨年の来月とは今年だ。明後日から6月だ。テレビでも少しニュースにしていたけど、あまり話題に上がっていないような気がする。なぜなら義務化されるのは、ブリーダーなどの取扱業者であり、個人でペットを飼育している人は努力義務だ。つまり、RFIDを装着しても良いし、しなくても良いという状況だった。
子どもよりも多いペットの飼育頭数
日本では少子高齢化が叫ばれている。本来高齢化=長寿化は悪いことではない。というか人類の夢の一つだったはずだ。少子化も必ずしも悪いこととは言えないけど、下の図に示すように、15歳未満の子どもの数は2015年の約1,600万人から2020年には約1,500万人に低下している。その一方で、オレンジのベットの数はほぼ横ばいだ。
(出典:PR Times)
2023年度には50億円規模の市場へ
米国のペット市場は11兆円規模だ。中国でも2020年に5兆円規模に達している。これに比べると日本のペット市場は1.6兆円ほどだ。その中でもペットテックと呼ばれる市場が右肩上がりだ。2017年度の2.3億円から2023年度には50億円を超えるまでに増加すると分析されている。
(出典:EMIRA)
ペットを飼っていない人が7割以上
世界の国々に比べて韓国、香港、日本のペット飼育率は低い。下の調査ではペットを飼っていない人が約7割を占めている。犬や猫がトップで、それ以外だと鳥、魚、爬虫類などがランキングしている。
(出典:Syno)
犬より猫
あなたは犬派?それとも猫派?日本では、長らく犬派が多かったけど、下の調査で見ると、2017年には猫派が逆転してその後も順調に増加している。これはなぜだろう。
(出典:PEDGE)
拡大するペットテック
近年では自宅に飼っているペットの見守りサービスや、自動給水器、自動給餌器などが発売されている。面白いのは翻訳機だ。どこまで信頼できるのだろう。悩ましいのは、猫は気まぐれだし、発情期には外出してしまって、どこにいるか分からなくなったりすることだ。
(出典:YouTube)
ペットへのRFID装着の義務化
動物愛護法の改正により、2022年6月より、マイクロチップ(AIPO)装着の義務化される。特に義務化されるのは犬猫の繁殖業者であり、一般国民に対しては努力義務となっている。あなたは御存じでしたか?
7割は賛成
ブリーダは以前からRFIDをペットに装着して発売していた。しかし、来月からはRFIDを装着していないと発売できなくなる。これに対して、2021年9月20日から26日の動物愛護週間に実施された調査によるとマイクロチップ(RFID)のペットへの装着には7割が肯定的な回答をしていた。
(出典:PR Times)
装着させる人は少ない
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)が昨年12月から本年1月にかけて全国の男女計2,000名を対象に「犬猫のマイクロチップ装着義務化」に関するアンケートを実施した。その結果は下の円グラフの通りだ。まず、すでに装着しているのは約25%だ。マイクロチップの義務化を知っているのは約24%と低い。さらに装着させたいのは約17.6%だった。8割以上が否定的な回答だった。
(出典:ロボスタ)
まとめ
ペットにマイクロチップを装着させると、迷子になったりしても飼い主の確認が可能なので欧米を中心に浸透している。事前の調査では7割が肯定的だった。しかし、実際にマイクロチップの義務化が現実化すると8割以上が否定的だった。最も多い反対の理由は「かわいそう」というものだ。装着後の状態が心配や、費用がかかるも多い。日本でRFID(マイクロチップ)をペットに装着するのにはまだまだ時間がかかりそうだ。
(出典:PR Times)
以上
最後まで読んで頂きありがとうございました。
拝