労働安全コンサルタントの口述試験に向けての模擬面接

はじめに

第50回労働安全コンサルタント試験の筆記試験が10月18日に実施され、なんとか合格していた。次は1月31日の口述試験だ。合格率は8割程度とされている。これまで技術士の試験でも口頭試験は経験しているが、どんな質問が来るのかの予想が付きかねる。ネットでも調べてある程度は想定しているが、いまいち自信がない。このため、今回はYS技術研究所が開催する口述試験対策に申し込んだ。1時間のZOOM学習だ。内容的には、15分の模擬口述試験を2回実施して、15分の解説を2回実施する。詳細は記載しないけど、どんな質問を受けたかとその回答のポイントは何かを備忘メモとして記載しておく。今回、受験する方々や、来年度以降に受験する方々の参考になればと思う。

1回目の模擬面談で出された質問

Q1) 労働安全コンサルタントを受験した動機を教えてください。
Q2) 安全に関する経験を教えてください。
Q3) 安全に関する経歴はトータル何年になりますか。
Q4) 労働災害の経験と原因、実施した対策を教えてください。
Q5) 労働災害は何かないですか?
Q6) 労働災害のメカニズムを教えてください。
Q7) フェールセーフとフールプルーフについて説明してください。
Q8) 防爆構造と防爆記号をあげてください。
Q9) 感電の労働災害を減らすにはどのようなことが必要ですか。
Q10) 作業者への情報共有はどのように周知しますか?
Q11) 労働安全コンサルタントとして、安全に積極的でない会社から診断があった場合にはどのように指導しますか?
Q12) 安全管理者と労働安全コンサルタントの違いを教えてください。
Q13) 最近のニュースで気になった労働災害はありますか?
Q14) なぜ土砂災害の事象を取り上げましたか?
Q15) 労働安全コンサルタントの義務と責務を行ってください。
Q16) 令和3年度の全産業の労働災害による死亡者数を教えてください。
Q17) 死亡災害で多い事故の分類を3つほど説明してください。
Q18) 労働安全コンサルタントの資格取得後にどのように資格を活用したいですか?

回答のポイント1

・会社人生45年のうち後半25年は安全関連の業務に担当し、特に後半5年は監理技術者として対応したことを説明する。
・労働災害のメカニズムは、不安全な行動と不安全な状態に言及する。
・ものとヒトの両面について原因と対策を述べる。
・防爆構造と防爆記号は決まっているので別途調べる。
・労働災害を減らすには、リスクアセスメントと作業者教育の2つは必ず入れる。
対策と言われたらまずは「リスクアセスメント」に言及する。
・義務は労働安全衛生法の86条にあり、守秘義務と信用失墜行動の禁止。

2回目の模擬面談で出された質問

Q1) 安全に関する経験を1分半ぐらいで説明してください。
Q2) なぜ労働安全コンサルタントの資格を欲しいのですか?
Q3) これまで社内で提案して採用された労働安全の事例を教えてください。
Q4) これまでに遭遇した労働災害の中で最も悲惨な事故を教えてください。
Q5) 労働安全衛生マネジメントシステムにおいてリスクアセスメント以外のメリットを3つあげてください。
Q6) KYとリスクアセスメントの違いを教えてください。
Q7) 新規入場者教育の工夫点を教えてください。
Q8) 高圧架線作業時の注意点と対策を教えてください。
Q9) 安全に関する研鑽はどのように行なっていますか?
Q10) 情報はどこから得ていますか?
Q11) 労働災害の情報はどこから得ていますか?
Q12) 労働安全コンサルタントの業務はわかりますか?
Q13) 労働安全コンサルタントの義務である倫理と守秘義務で相反する場合はどのように対応しますか?
Q14) 自分の能力を超えるような仕事の依頼があった時にはどのように対応しますか?

回答のポイント2

・原因と対策は、人ともののそれぞれについて言及する。できれば、仕組みの対策まで踏み込む。
・労働安全衛生マネジメントの8つの特徴を復習する。
・KYとリスクアセスメントの違いは、主体者、時期、対策の3つについて言及する。
・対策と言われるとまずは、リスクアセスメントに言及し、最後に作業者教育で締めくくる。
・研鑽の内容は深掘りされる傾向があり、3つぐらいはあげる。
・労働安全コンサルタントの業務は、労働安全衛生法の81条に載っている。

まとめ

想定内の質問は大体回答できたけど、想定していなかった質問には答えに窮してしまった。ただ、どの質問も奇をてらったてのではなく、基本的な質問だ。また、厚生労働省はリスクアセスメントの仕組みをかなり高く評価していることも理解できた。対策について聞かれたら、まずはリスクアセスメントと答え、最後に作業員の教育で締めくくる。これでなんとか乗り越えられそうな気になってきた。ただ、想定質問を列挙しているが、自信がなく困っていると説明すると、8,800円で想定問答のテキストを販売しているというので、早速手配した。110ほどの質問が記載されているらしい。これらへの回答を準備すれば1月31日の口述試験もなんとかなりそうだ。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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