電動一輪車(EUC)が面白い。電動で自動追尾するスーツケースなども楽しいかも。

はじめに

日本経済新聞の昨日の記事で、ヤマハ発動機が航続距離104kmの電動スクータ(E01)をリース販売するという発表が目に止まった。E01はガソリン車で言う125cc相当の電動バイクだ。そこから少し電動バイクについて調べてみた。個人的には、近未来的な電動一輪バイクに乗ってみたいと思った。旅行用のスーツケースを電動にして、自動追尾機能を持たせたり、それに乗って移動できるようにすると面白いと思ったらすでに開発されていた。電動キックボードについては以前投稿したので、そちらをみてほしい。


(出典:暮らしーの

電動一輪車(EUC)

電動一輪バイクと呼ぶ人もいるが、バイクとは二輪車のことなので論理矛盾を起こしている。東京工業大学では電動一輪車もしくはEUC(Electoric UniCycle)と呼んでいる(参考)のでここではEUCもしくは電動一輪車とする。ヨーロッパではセグウェイをスーパーで売っていて、バルト三国に旅行した時もリトアニアの街中で親子が揃って移動を楽しんでいたりした。日本では、私有地などでしか楽しめないけど、海外では、一輪車で歩道や階段などを駆け登ったり、降ったりする様子が次の動画で撮影されていた。日本では、海外から輸入した電動一輪車を京都で乗ってネパール人が逮捕されている(出典)。

(出典:YouTube

電動バイクの区分と車両区分

電動バイクはモータの出力で下の表のように4つの区分に分類されている。0.6kW以下は50cc未満の原付相当だ。1kW以下だと125cc未満の小型限定相当となっている。さらに20kW以下かそれ以上で区分が異なる。
(出典:clicccar

日本では公道走行にハードル

日本の道路交通法においては、電動一輪車を明確に定義していないため、原動機付自転車や二輪の軽自動車などの準じて取り扱われることになる。道路交通法で定めるサイドミラーやナンバープレートを電動一輪車に付けることは可能なのだろうか。最近では、キックボードが同様に道路交通法上の取り扱いが問題となっていたが、一部ルールが改正されて、バックミラーや、方向指示器、前照灯などを具備して、ナンバープレートを取得して、自賠責に加入し、車体登録し、かつ免許を持った人がヘルメットを着用して運転するなら行動も走行が可能なようだ。同様の対応を電動一輪車にも適用されないだろうか。

(出典:東京車人

電動バイクの市場予測

オートバイの販売台数は2007年の50万台から2018年には15万台への減少している(参考)。これは特に原付が急激に急激に減少しているためであり、125cc未満の軽二輪や小型二輪はほぼ現状維持だ。一方、下のグラフは矢野経済研究所が調査した世界の二輪車市場における電動バイクの需要予測だ。2019年の46万台から2020年には98万台、さらに20205年には170万台まで増加すると予測している。日本もこの波に乗ることができるのだろうか。

(出典:矢野経済研究所

回生ブレーキの盲点

電動バイクやEVと同様に、電動一輪車でも心配なのが電池切れだ。電池用の容量と重量は正比例する。容量を例えば二倍にしたいとすると、重量も二倍になる。モビリティで活用するには軽量で大容量な電池が望まれる。その場合に、有効な方法が回生ブレーキだ。加速する時には、モーターの力で駆動し、減速する時には発電機の静動力で減速する。効率が仮に50%だとしても、容量が二倍になったのと同じ効果がある。しかし、注意しなければいけないのが過充電だ。回生ブレーキを効率的に活用するには、高台よりも低地に住む方が効率的だ。なぜかといえば、低地に住んでいて、フル充電して高いところに移動する。帰りは、ほぼ下り坂だし、回生ブレーキで充電しながら走行できる。逆に、高台に住んでいる人は、フル充電した電動バイクで下り坂を降りていく間の充電を諦めると帰りは上りで電池が不足するかもしれない。また、ヤバイのはフル充電なのにさらに充電して、過充電が頻発すると電気の行き場所がなくて電池が発熱したり、膨張したり、劣化するリスクまである。アシスト自転車などでは回生ブレーキが重宝するけど、リスクがあることも知っておきたい。

(出典:InternetCom)

楽しい電動バイク

電動一輪車はワクワク感のある乗り物だけど、それ以外にもワクワクする乗り物がいくつかあるので紹介したい。

子供向けの乗り物

まず最初の楽しい乗り物は子供用の電動バイクだ。3歳から10歳の子供想定で、シート高50cm、長さ105cm、高さ64cm、重さは12kgだ。前身だけではなく、後退もできる。倒れにくく安定しているので小さなお子様も安心だし、子供は大喜びだろう。

(出典:Gift Mall

折り畳み式の乗り物

次のワクワクする乗り物は、折りたためる電動バイクだ。前輪が2輪で後輪が1輪だけど、折り畳むとキャリーバッグのように引っ張れる。旅行バックの機能を持たせれば、電動バイクになるキャリーバッグで飛行機の中にも持ち込めるサイズまで圧縮できれば、個人的にはぜひ使いたいと思う。

(出典:Wagamamaya

倒れないバイク

最後のワクワク感のある乗り物は自動運転可能な電動バイクだ。倒れないバイクはホンダ技研も発表しているが、それをさらに前進させて無人で目的地まで自動運転できる電動バイクをBMWが開発している。宅配便の配達なども将来的にはこのようなボビリティ機能を高めたバイクや一輪車のようなロボットが担ってくれるようになるのだろうか。

(出典:YouTube

まとめ

今回は、電動一輪車を中心に少しトピックを広げてみた。日本では道路交通法への適合など規制が非常に厳しいが、電動キックボードが網の目をすり抜けたように電動一輪車も公道を走行できるようになってほしい。バックミラーなど必要な装備をつけて認可されるのであれば、ぜひトライしたいぐらいだ。ただ、かなり目立つので、盗難防止の工夫が非常に重要になる。その意味では、折り畳みバイクのように常に身近においておけるような工夫がなされるとさらに嬉しいと思う。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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