ゴルフの勘所(後半):上半身、右脳と左脳、アプローチとパターなどを考える。

はじめに

ゴルフで思いつくことを2回に分けて投稿している。ただ、ランダムに書くと読み手が混乱するので、次のようなジャンルで2回に分けて投稿することにした。

前半:体幹、下半身、全体バランス       (前回の投稿
後半:上半身、右脳と左脳、アプローチとパター (⇨ この投稿)

上半身

左腕は最初から最後まで固定

マスターズを創設したボビージョンズは自伝にボビーの持論として、左腕は最初から最後まで伸ばすべきと強調されていた。特に、トップでは左腕が曲がってしまいがちだけど、我慢して左腕を伸ばすことでシンプルだけどパワフルなゴルフスウィングとなるし、再現性も高まるはずだ。ここは自分もまだ出来ていない課題だ。

(出典:GDO

右腕ではなく右肘を意識

片手でスウィングするのは良い練習だ。左腕一本でスウィングするとせいぜい150ヤードから180ヤードほどしか飛ばない。右腕一本だと100ヤードから120ヤードとさらに飛距離が落ちる。右腕はつまり、パワーを担っているのではなく、方向性とタイミングだ。極論を言えば、スウィングは左腕一本でするつもりで右腕はそのための補佐役ぐらいのつもりの謙虚さが大事だ。右腕が前面に出るとミスショットの原因になるので注意が必要だ。コツは、下の図のように、右肘を身体から出来るだけ離さないように維持することだ。

(出典:レジーナ

肩は上げず下ろした状態を維持

イカリ型の肩ではうまくスウィングできない。肩は基本的にストンを落とす。その上で、左に対側すると結果的に左肩が下に下がる。トップまで回転したら、今度は左足で地面を真下に蹴り、その反動も使いながら右に対側すると結果的に右肩が下がる。そのまま縦回転で左肩があったポジションに右肩が収まるようにスウィングして、その後フィニッシュを迎える。
(出典:ゴルフは哲学

ヘッドのターンは球筋次第

ゴルフの弾道の種類は全部で9種類あります。目標に対して打ち出し方向が左、真ん中、右の3種類、このそれぞれの打ち出し方向に左、真ん中、右に曲がる弾道が存在するので計9種類だ。得意な球種とそうでない種類があるだろう。いずれにせよ、重要なことはあまりリストターンに拘らずボディーターンでゆったりと大きく、丁寧にスウィングしたい。

(出典:ボディターンスウェイング

右人差し指のトリガーは基本固定(右親指は伸ばしたまま)

右手にはあまり力を入れない。拳銃のトリガを引くようなイメージを持っている。下の図のように、チーフ神田は次のように解説している。

「右手は中指と薬指の2本でグリップする感じ。右手の親指はグリップの真上には乗せずに左側に外すようにして、右手の人差し指はカギ型に曲げてグリップを下から支えます。銃の引き金を引くような形をイメージしてください。右手の小指をどうするべきかはよく聞かれますが、最終的にはどれでもOK。ただし最初はオーバーラッピンググリップで始めて、ほかのグリップを試す場合はオーバーラッピングが馴染んできてからにすることをおすすめします」(稗田プロ)


(出典:ALPEN

歯で口内を噛まないようにアドレスで奥歯を軽く噛み合わせる。

芸能人は歯が命という。ゴルファーも歯は大事にしたい。歯と歯の噛み合わせは大切だし、口内を歯で噛んだり、挟んだりすると、口内炎は治りにくいので集中力が途切れたりする。アドレスでは、しっかりと奥歯を噛み締めてから始動するようにしたい。
(出典:デンタルクリニック

右脳と左脳

右脳で球筋をイメージする。

右脳は否定形を認識できないので、ビューンと飛ばないようにとか、グリーン中央にストンと落ちないとか、バンカーではフワっと飛ばない、アプローチはコロコロと寄らない、パットはスーっとカップインしないとつぶやいて、左脳をあざむきたい。
(出典:UCHIPPA)

感情の起伏を抑える

ゴルフは、耳と耳の間のスポーツと言われる。つまり、思考力が大事だ。ゴルフの番手を選ぶときに、足し算や引き算を使う。風や傾斜や湿気などを加味して掛けたり、割ったりする。そのような論理的な思考と、ショットをイメージする思考に加えて、感情を制御する思考がある。失敗しても前向きの気持ちになれるかどうか。そのためには、美人で心優しい優秀なキャディを心の中で雇っておくことも有効かもしれない。また、コースを俯瞰して捉える思考も大事だ。グリーンからの逆算の視点や上空からの視点、後方からの視点を持てば、マネジメント力は向上する。

(出典:EVEN

攻めるか守るかの意思決定

ドライバーでナイスショットだったのか、林間へのトラブルショットだったのか。次のショットを攻めるか守るのかを判断する上で大事なことは、ゼロラインにボールを運べるかどうかと、絶対に打ってはいけないところを避けられるかだ。判断基準は自分のショットの精度だ。5%なのか、10%なのか、20%なのか。自分のショットの誤差を考えて、ハザードエリアを避けながらもチャンスを狙う。この戦略性がゴルフの醍醐味だろう。

(出典:中日スポーツ

前日はイメージ作り

ゴルフの前日に頑張って練習する人がいる。初心者クラスであれば、ショットの基本をおさらいすることは悪いことではない。しかし、アベレージゴルファか、それ以上のクラスであれば、前日のゴルフ練習は、軽く体調をチェックする程度に留めておきたい。それよりは、当日ラウンドするコースの下調べがより重要だ。事前にヤーデージやピンポジを調べて、シミュレーションしてみるのも良い方法だ。

(出典:Best Times)

パターとアプローチ

距離感の練習

当日、ゴルフ場についたら、まずは少し打ちっぱなしがあれば、そこで自分のショットの調子や傾向を確認する。その後、パターの練習グリーンに行って、10yから20yぐらいで、自分が気持ちよくストロークできる距離を何度も往復する。仮にそれが20yだったとしたら、そこから15y、10y、5yと距離を縮める。できれば上りのラインと下のラインを往復して、傾斜と距離感の関係をイメージしたい。

(出典:GOLFES

フックラインとスライスライン

パターの練習グリーンで距離感の練習が終わったら、次は傾斜のきついところを探して、フックライン、スライスライン、上りのライン、下のラインを練習する。この場合にも入れるのか、寄せるのかの判断が必要だ。最も安心なのは上りのラインだ。多少強く打って多少オーバーしても真っ直ぐの返しだ。下りのラインは予想以上にオーバーすることが多いので手前で止めるぐらいで丁度良いことが多い。問題はフックラインとスライスラインだ。基本、ゼロラインの1y以内を狙うべきだけど、アマチュアは往々にして傾斜を甘くよむ傾向にあるので、いわゆるプロラインを心がけるべきだろう。

(出典:上達案内

アプローチを磨く

ゴルフのスコアを決める大きな要因はなんだろう。ドライバーがそこそこ飛んで、アイアンでそこそこグリーンを狙えるようになれば、ズバリアプローチだ。アプローチはいわゆるショートゲームであり、10yから20yの距離感を傾斜や芝目を考慮して、しっかりと1-2y以内に寄せたいものだ。アプローチの打ち方は様々だけど、まず基本のアプローチとして、手首を固定し、体の回転でスイングパターンをマスターしたい。両ワキに締まりを感じて、胸を左右に回す。体の回転と腕の振りを同調させる意識が大切だ。

(出典:EVEN

まとめ

前回に続いて、ゴルフの勘所について思うがままに書いてみた。なかなか思った通りにはいかないのがゴルフの奥深さだけど、やはり着実にステップアップしたい。自分の課題は明らかないこのショートゲームだ。そして、ショートゲームを上達するにはそもそも寄せやすい手前にボールを運ぶことだ。奥からの返しやバンカー越えのアプローチは強く入ってロングパットが残りやすい。コース全体のマネジメントが特に重要だし、多少のショットのブレはマネジメントで吸収したい。これは企業経営や企業活動でも同様だろう。全てのプレーヤーが優れているわけではない。さまざまな事態に遭遇する中で全体最適を目指すマネジメントをすることが求められるのは共通しているように思う。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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