GCL特別講義IVの最終講義:学生からの発表「私が選ぶAI」は多彩だったが中国人学生が多い。

はじめに

東京大学大学院のGCL特別講座として、4月から始まった「ユーザとしてのAI」も本日、第13回の講義で終了だ。すでに第1回講義から前回のじぶんの発表の第12回までの講義については別に投稿している。自分の発表はすでに先週で終わっているので、今回は楽な気持ちで後半の学生からの発表を聞くことができた。それぞれについて簡単に解説していきたいと思う。

RhyLive

これは撮影した人間の動きや表情の動きを3Dで分析し、アバターが追随してくれる。下の図の右下が被撮影者であり、両手を広げている様子をアバターが再現してくれている。iPhoneやパソコンで再現できるという。サイトにアクセスするとほぼ中国語で書かれている。SDKなども用意されている。こんなアプリを使いこなせると面白いだろう。中国人からの男子学生による発表だった。

(出典:RhyLive

Mantra:漫画特化自動翻訳

日本の漫画は海外から評価が高い。ドラえもんの舞台が日本であることを知らない読者も多い。海外では海賊版が出回っていて、その理由は安いことと早いことだ。漫画の翻訳には独特の難しさがあるが、この「Mantra」は見事に解決してくれる優れものだ。これを使えば1週間で全ての作業が完了するという。日本の文化の発信と適切な著作権収入のビジネスモデルの確立という2つの意義がある。日本人男子学生からの発表だった。

(出典:Mantra

DeepLabCut

ガクガク系研究科の日本人女子学生からの発表だった。動物を用いた簡単な行動試験を行う上で、動物が直進したのか、右折したのか、左折したのかを目で見て、ノートに記入して、それを分析するのは結構煩雑な作業だし、時間もかかる。そんな作業を自動化するのが、DeepLabCutだ。あらかじめにネズミの行動パターンの教師データを用意しておけば、人間と同等のトラッキングが可能だけではなく、複数個体のトラッキングが可能となるという。
(出典:DeepLabCut

Smart Cropping

ある写真からトリミングを行うことができるアプリだ。この場合にもどの部分を強調してカットするかという点でコツがあるようだ。日本人男子学生からの発表だった。

(出典:Smart-thumbnail)

PowerPoint Image Captioning

中国人男子学生からの発表で、パワポの機能としてのイメージキャプチャー機能を紹介してくれていた。

(出典:Geekolar

WAYGO

イメージから文字を認識して翻訳するアプリだ。例えば、レストランに行って、メニューを翻訳するのに便利だ。しかし、メニューで使われるフォントはさまざまだし、大きさも様々だ。黄色や火などを使うケースもある。そんなレストランを楽しみにするアプリだ。中国人の男子学生が発表していた。

(出典:WAYGO

Mahjong AI

香港に赴任したときにびっくりしたのは、結婚式の披露宴ではゲストは麻雀を楽しむということだ。中国人は日本人と同等かそれ以上に麻雀が好きだ。チェスやブリッヂよりも複雑性が高い。中国の男子学生だ。

(出典:Mahjong AI)

Self-driving cars

環境の認識、ロゴの認識、行動の意思決定、車両の制御システム技術の観点からの発表があった。中国人の男子学生からの発表だった。

papago

これも翻訳アプリだけど、文字情報に加えて、画像情報や音声データなども翻訳の対象となるのが特徴だ。日本語の特徴の一つが敬語だけど、これにも対応しているので、同じ英語でも敬語の場合と敬語でない場合には全く異なる日本語となる。中国人の男子学生からの発表だった。


(出典:Papago)

Open AI Five

OpenAI Fiveは、5対5のビデオゲームDota 2をプレイするOpenAIのコンピュータープログラムだ。最初の公開は2017年に行われ、プロのプレーヤーであるDendiとの1対1のライブゲームでデモンストレーションに負けた。中国人の男子学生からの発表だった。

(出典:open ai five

Google Lens

Googleが開発した画像認識技術を活用したのがGoogleレンズだ。特定したオブジェクトに関連する関連情報を表示するように設計されている。日本人の男子学生からの発表だった。


(出典:Google Lens

Anymal

Googleが開発したロボット犬がどんどん進化している。スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)では、歩行とホイール走行のコンビネーションで長距離の省エネ移動ができるロボット「ANYmal」を開発した。未舗装の道を移動したり、障害物を越えたりするダイナミックで器用な動きもできる。これは中国人の男子学生からの発表だった。

(出典:Anymal

東進ハイスクール

大学受験のための予備校の切磋琢磨が激化しているが、その中でもAI活用では東進ハイスクールが一歩抜け出している。日々の小テストや講座末テストの結果を全てデータとして蓄積していて、自分の得意・不得意と、志望校の問題として出るか出ないかをAI技術を用いて分析して、効率的に学習するという仕組みだ。日本人の男子学生が発表していた。

(出典:Toshin)

Grammarly

このアプリも秀逸だ。中国人の男子学生と日本人の男子学生が続いて同じアプリをテーマに選んでいた。前者は機能の概要から文法チェックの仕組みを説明していた。後者はGrammarlyは便利だけど数式を伴うような日本語ではうまく学習できない点が課題点として挙げていた。

(出典:Filelem

PlantSnap

花の名前とか、植物の名前はよく分からない。しかし、そんな自分でもこのアプリがあれば、すぐに植物の種類や特徴を確認することができる。これは便利かも。日本人の男子学生が発表していた。

(出典:ガジェット通信

Neural Cellular

セル・オートマトン(cellular automaton:CA)とは、格子状のセルと単純な規則による離散的計算モデルである。計算可能性理論、数学、物理学、複雑適応系、数理生物学、微小構造モデリングなどの研究で利用される。非常に単純化されたモデルであるが、生命現象、結晶の成長、乱流といった複雑な自然現象を模した、驚くほどに豊かな結果を与えてくれる。ちょっと抽象的だけど興味深いと思った。中国人の男子学生の発表だった。

(出典:Distill

Seeing AI

マイクロソフトが開発した視覚障害者のための多言語アプリだ。カメラで写したものを音声で説明してくれる。これは視覚障害者にとっては便利かもしれない。グーグルメガネのようなもので認識して、イヤホンで説明してくれれば結構便利なのではないだろうか。中国人の女子学生の発表だった。

(出典:Seeing AI)

Custom Vision

MicroSoftのCustome Visionを活用して、印象派の画家の絵を実際に識別する実験をしてくれた。日本人の女子学生の発表だった。すごいのは、研究した内容をエンジニアブログQiitaにて発表していることだ。センスが良いので感心した。

(出典:Custom Vision

Captcha Solver

医療診断における人工知能の利用例を解説いただいた。学際情報学府に所属する中国人の女子学生からの発表だった。対象としてのは肺がん検診だった。その後、中国人の男子学生もこのアプリを活用した事例を紹介していた。

(出典:YouTube

Adobe Scan

AdobeのScanを用いたAI活用事例を中国人の女子学生が発表していた。

Google Chrome Dinosaur Game

Googleによって開発された恐竜ゲームだ。プレーヤーは、ピクセル化されたティラノサウルスレックスを横スクロールの風景全体に誘導し、障害物を避けてより高いスコアを達成する。中国人の女子学生が発表していた。

(出典:T-Rex

Deep Swap

ある人物の顔を別の人物の顔を入れ替えるようなアプリもあるようだ。中国人の男子学生が発表していた。

Photoshop

写真の処理にはPhotoshopが便利だ。中国人の男子学生が発表していた。

Nuclear Medicine

中国人の男子学生が講義の予定時間が終わっていても、堂々と規定の3分を超えて、5分ぐらい発表していた。この鈍感力が世界で競争して勝ち残るには必要なのかもしれないと思った。

まとめ

それぞれ面白かったけど、びっくりしたのは今回の講義で発表した26人のうち18人(全体の約69%)が中国人だったことだ。そして、男子学生が全体の77%を占めていた。しかし、希少な日本の女子学生のうちQiitaでブログ発表しているのが個人的には最優秀だったと思う。2回に分けて投稿しようかと思ったけど、一気に書いてしまった。参考になる部分はありましたでしょうか?自分はいくつかアプリをインストールしたので試してみたいと思う。

中国人 日本人 合計
男子学生 14人 6人 20人(77%)
女子学生 4人 2人 6人(23%)
合計 18人(69%) 8人(31%) 26人(100%)

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ITプロ人材のマッチングプラットフォームなら Bizlink をクリックしてみてください。
最新情報をチェックしよう!