神山まるごと高専プロジェクトのターゲットは2023年4月。

はじめに

最近、四国の徳島県に私立の高専を作ろうと画策している人たちがいることを知った。四国?高専?なぜ?と疑問しかないけど、なんとなく興味を持った。自分自身、国立奈良高専の卒業生であり、会社にも奈良高専の卒業生が2桁はいる。ただ、最近の傾向として、最終学歴が高専ではないため、同じグループにいながら同じ高専の卒業生を知らなかったということもあり得る。昨日は第3回の「まるごと高専円卓会議」が開催され、これにZOOMで参加した。次回は5月17日(月)だ。興味があればぜひ検討してみて欲しい。

神山まるごと高専プロジェクト

発起人はクリエイティブディレクターの山川咲さん、サンサンの創業者である寺田親弘理事長、そしてZOZOタウンの元CTOの大蔵峰樹学校長の三人だ。それぞれ全く異なる人生を過ごしていた人が神山町に惹かれ、高専というスキームの可能性に気づき、街ぐるみで新しいスタートアップを実現したいと手を組み、それに多くの人が賛同し、巻き込まれている。神山まるごと高専の設立は2023年4月の予定だ。5年制なので、第1期が卒業するのは2028年3月だ。その頃にはどんな世の中になっているのか、どんな世の中を作ることができるのか、ワクワク感しかない。

なぜ神山?

神山町とは、四国の徳島県の南西に位置する山間に囲まれた自然豊かな町だ。神山町の紹介動画もある。デザインとテクノロジーの町を志向している。街の人同士が刺激し合っているし、町役場もIT企業を誘致するためにITの投資も進めている。町と学校と企業の連携が期待できる町田だと感じる。

なぜ高専?

高専をご存知でしょうか?正式には高等専門学校の略称だ。中学を卒業した生徒が、高校ではなく、高専に入学する。5年制なので卒業時には20歳だ。入学時は15歳の子供から見ると20歳は立派な大人だ。自分も奈良高専の学生寮に入力した時には、5年生は大人に見えた。特に、寮長はゴリラのように毛むくじゃらでゴリラそっくりだった(笑)。高専は、自由度が高いがその前提は自律だ。学生寮には消灯の時間が設定されているが、それは消灯の時間を決めないといつまでも勉強をするからと聞いた。世の中で高専の認知度を高めたのはロボコンだろう。全国の高専生がアイデアを競って戦う姿は清々しい。

産官学の地域連携は成功するか?

神山町は徳島の吉野川と鮎食川に挟まれた田舎だ。町と学校と企業が連携することができないか。いわゆる産官学だ神山町では現在の5100人から2060年には1400人ほどに減少するという予測があるが、これを3215人のレベルで耐えることができないかという想いである。

アイデア(案)

産官学連携でどんなプロジェクトが期待できるのだろう。個人的には次の表なプロジェクトをぜひ進めていきたいと思う。チャンスはあるだろうか。
空き家の活用
自動運転バスの巡回
ドローンによる配達
地域ローカル電子マネー

プロジェクトの目標と成功のための要因(Key Factor for Success)

このプロジェクトが成功するためにはどのような要因があるのだろう。また、そもそも何を持って成功と考えるのか(=目標設定)が重要だろう。次のようなイメージだけど、時間をかけて関係者で議論すべき点だ。

目標1:優秀な学生を集める。どのような学生像を描くのか。

目標2:町と学校と企業の連携。どのような連携を目指すのか。

目標3:卒業生に何を期待するのか。進学、就職、起業の目標比率をどう考えるか。

KFS1:企業へのインターンなどにより学生の身分で収益化を可能とする。返済なしの奨学金制度の充実を図ることで経済的な困難に直面している家族にも進学の機会を与える。

KFS2:社会的に意義があり、技術的にも新規制があるものを手がける。例えば、自動運転バスとか、ドローンによる配送とか、地域電子マネーの展開とか。

KFS3:起業を目指す人を応援し、起業して獲得したキャピタルが次の起業を促す好循環を構築する。

まとめ

自分はまだこのプロジェクトの関係者ではない。でもコンセプトには共鳴する。可能性に溢れる高専生を育てる喜び、高専生とともに神山町の課題を解決する喜び、神山町での教訓を全国の高専に横展開する喜び。そんな喜び溢れたプレジェクトに参画することになるかどうかはまだ不明だ。でも、何らかの形だ関わっていきたいと思う。

以上

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