放送業界向けの展示会Inter BEE 2021の見学のため幕張メッセを訪問しました。

はじめに

コロナ禍も収まり、リアルな展示会が再開している。5G/Iot通信展への見学結果は先日投稿した。先週は、幕張メッセで開催されたインタービー2021を見に行ったので、簡単に報告しておきたい。

電話ブースでのお仕事

会場に着くまでにテレワークでの会議があったので、近隣のニューオータニホテル幕張を除いてみた。ホテルのロビーかカフェでお仕事しようと思っていたけど、閑散としたところにかつての公衆電話BOXが三台並んでいた。中を覗くと公衆電話は撤去されていて、台が残っていた。パソコンを置いて少し仕事するには最適だった。防音設備はなかったけど、周りに誰もいないので、すこでしばらく会議してから幕張の会場に向かった。テレワークブースを設置して告知すれば利用者は多いと思う。


(出典:PR Times

inter-BEE 2021

「Inter BEE 2021」は、日本最大級のメディア総合イベントだ。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)主催での展示会で今回で57回目の開催となる。コンテンツを作る、送る、受けるの全てを網羅している。今回は、出展者数495社/団体、出展小間数749小間だ。昨年はInter BEE2018と2019はリアルの開催で、1150社ほど、来場者4万人ほどだったが、2020ではオンラインのみで約2万人の来場だった。今年は、リアルとオンラインの併用だ。


(出典:Inter-BEE)

大手メーカー

放送業社ではNHKとTBSが展示をしていた。大手メーカーでは、SONY、パナソニック、キヤノン、富士フィルム、東芝、日立製作所あたりが目立っていた。SONYの展示コーナーは人気で、1時間半ほど後の入場予約券をもらったけど、それまで待てないため、結局訪問しなかった。


(出典(左):SONY、出典(右):NHK)

ニッチな製品

天井設置マイク

会議室やセミナー会場では、ワイヤレスマイクを使って話したりする。登壇者はいいけど、質問者にマイクを渡したりするのが結構面倒だし、渡すのが遅れるとマイクなしで話し始める人もいる。そんな時に便利なのが、天井設置マイクだ。一台で10mx10程度の広さをカバーする。20mx20mだと、4台ほどでカバーする。誰かが発言するとその発言した人の方向の音声を拡張するという仕組みだ。面白いと思った。販売しているのは、ドイツの音響機器メーカーの日本法人であるゼンハイザージャパン株式会社だ。天井のマイクが話者を自動追尾する機能がある。ただし、そばにエアコンやプロジェクターのファン等があるとその音を拾うと困るので、最大5つの除外集音範囲を設定可能という仕組みだ。うまく機能するのだろうか。
(出典:PR Times)

汎用小型電動ウインチ

ドローンでものをピックアップしたり、届ける時に、地上までドローンを移動する代わりに、電動ウインチがあれば、それを上下させることでものを運ぶことができる。また、工場などの室内の場合に、ドローンを飛ばす代わりに、下の図(右)のように4方向からの電動ウインチを協調制御することでものを3次元空間で任意の場所に移動することができる。結構面白いと思った。

(出典:ele)

音響シミュレーションソフトウェア

商売柄電波の見える化はよくあるが、ここでは音響の見える化をシミュレーションするソフトを展示していた。さすがパナソニックという感じで完成度は高い感じがした。

(出典:パナソソニック

微弱電波機器

230MHzのトランシーバーなどを展示していた。免許申請が大変だろうと思ったら、微弱電波機器なので、規定の範囲の出力までであれば、自由に放射できるという。近隣の制御であれば、この微弱電波をうまく使う方法もあるかもしれない。

(出典:telecrane)

まとめ

ワイヤレスショーなど通信関係の展示会は何度も訪問しているが、放送業界向けの展示会には初めて訪問した。NHKやTBSが出典しているのに驚いた。例年だと日本テレビも展示しているという。今年はリアルとオンラインの併用だが、想像以上に来場者が多かった。かつてのように4万人規模の来場になったのだろうか。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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