コンテンツから考える動画配信サービス:アマゾンプライムが一歩も二歩もリード。

はじめに

今回は、動画配信サービスを次のように2回に分けてまとめてみた。

(その1) インフラから考える動画配信サービス(昨日の投稿
(その2) コンテンツから考える動画配信サービス ⇨ 今回の投稿

コンテンツをリードするのはアニメ動画

定額制動画配信サービスの人気コンテンツはアニメ動画だった。各社の動画配信サービスにおける2021年上期のトップ10には、「呪術廻戦」、「名探偵コナン」、「鬼滅の刃」などの名作が上位にランキングしている。ディズニープラスやNetflixでは海外のドラマや映画が数多くトップ10に入っている。日本のアニメはグローバルに戦える貴重なコンテンツと言える。

(出典:PR Times)

激化する定額制動画配信ではアマゾンがリード

利用されている定額映像配信サービス

エンタテイメント業界に向けたデータ×デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partners株式会社が集計した定額制動画配信サービスのタイトル別視聴者数に基づくと、2021年上半期おいて、このサービスだけを利用している回答者の割合(%)では、アマゾンのプライムビデオが61.8%と最も高かった。二位はJ:COMオンデマンドだった。三位以下は30%前後でParaviやU-NEXT、Netflixなどが拮抗している。

(出典:PR Times)

複数の配信サービスを利用している比率

単独1位はアマゾンプライムビデオだった。複数の配信サービスを利用している比率で見ると、ディズニーランド視聴者の64.4%はアマゾンプライムビデオを利用している。子供用と大人用の使い分けだろうか。次に多いのは、Huluの利用者の55.1%がアマゾンプライムビデオだ。組み合わせの場合にもアマゾンプライムビデオの強さが際立っている。

(出典:PR Times)

アマゾンプライム、Hulu、Netfixの推移

アマゾンプライムビデオと、HuluとNetflixの3社の利用者の推移を下図に示す。2018年4月から2020年3月までの24ヶ月だ。この期間においてアマゾンプライムビデオは、421万人から944万人へと2.2倍に増加している。Huluは94万人から162万人に1.7倍に増加したが、この期間で順位を2位から3位に下げた。Netflixは74万人から239万人へと3.2倍に急増し、この機関で順位を3位から2位に上げている。

(出典:マナミナ)

アニメ市場の推移

売上高の推移

アニメ産業レポート2019に基づくと、下図に示すように、2002年から2018年まで波打ちながら増加している。特に2008年には1兆3,888億円を記録しながら、翌年の2009年には1兆2,661億円まで減少し、その後2018年の2兆1,814億円まで堅調に増加した。これは広義のアニメ市場であり、映像配信サービスだけではなく、関連した商品や友興、パッケージ売り上げを含む。定額映像サービスでは、アニメ動画を視聴すると、他のアニメも視聴するという傾向が指摘されている(名古屋学院大学 岩出和也、他)。アニメ産業においては、2019年7月18日に京都アニメーション放火殺人事件が起きている。10月18日に京都アニメーションは社員数は事件前の176人から137人に減少したが、負傷した33人中27人が職場に復帰し、来年度の採用に向けて希望者が来ていると復活に向けての説明をしている。

(出典:IT Media)

週間ランキング

2021年8月14日から8月20日の1週間でのコンテンツ別ランキングでトップだったのは、「新世紀エヴァンゲリオン(Neon Genesis EVANGELION)」だった。これは、『新世紀エヴァンゲリオン』(しんせいきエヴァンゲリオン、)は、GAINAX制作による日本のアニメ作品だ。1995年10月4日から1996年3月27日にかけてテレビ東京系列他で全26話が放送された。大災害が起きた世界を舞台に14歳の少年少女たちと第3新東京市に襲来する謎の敵との戦いを描くフィクション作品だ。2位の『東京卍リベンジャーズ(Tokyo Revengers)』週刊少年マガジンに2017年13号から連載中の人気アニメだ。不良だった主人公がタイムリープ能力に目覚め、かつての運命を変えるべく元凶となる暴走族チームで成り上がる姿を描いたサスペンス作品だ。人気の鬼滅の刃は5位まで落ちている。新陳代謝が速い。

(出典:GEMランキング

デバイス競争

激化するデバイス競争ではAmazon Fireがリード

定額動画配信サービスを利用する上でのデバイスとしては、パソコン、スマホ、テレビなどさまざまである。2015年10月からはアマゾンFire TV等での視聴が可能となり、2016年9から2018年9月の1年間で利用者はなんと7.4倍に急増している。なぜ、U-NEXTを視聴するのに、Amazon Fire TV/Fire TV Stickが急成長しているのかといえば簡便さとコストパフォーマンスの高さだろう。Fire TV StickはAmazonが提供するメディアストリーミングデバイスであり、4980円のモデルと、4K対応の6980円のモデルがある。なので、Wi-Fi環境があり、TVにHDMI端子があればスティックをテレビに挿入するだけでOKだ。これは便利だ。

(出典:PR Times)

Amazon Kids+

子供たちは、アニメが好きだ。昭和の時代でも夕食の準備で忙しい時には、子供向けのアニメや子供向けの番組が充実していてお母さんを支援していた。アニメだけではなく、お子様向け書籍、ビデオ、学習用アプリやゲームなどがある。なんと、数千点のキッズコンテンツを楽しむことができる。FireキッズモデルとKindleキッズモデルには12ヶ月の無料体験があり、その後も月額980円(Amazonプライム会員は月額480円)で継続利用できる。止める人は少ないと思う。

(出典:アマゾン

まとめ

動画配信サービスのコンテンツ面ではアマゾンプライムビデオが一歩も二歩もリードしている。子供向けのサービスも充実している。確かにアマゾンが得意とする分野だけど、日本のコンテンツは日本人の手で日本人に提供したいと思う。その担い手になるのはどこなのだろう。コンテンツに対する強い想いを持っている事業者は多いだろう。アマゾンに席巻される前に、事業強化を進めたい。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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