疑問4)新型コロナは2類が適正なのか。インフルエンザ相当の5類に引き下げれば医療逼迫は緩和するのか。

はじめに

新型コロナに関する「4つの疑問」のうち疑問4以外はすでに投稿した。今回は最後の疑問4についてだ。感染症は、感染症法に基づいて、1類から5類への設定が義務付けられている。新型コロナは何類か?また、何類であるべきかをアンケートで調査した。その結果、約半数はわからないと言う回答であり、有効回答の中では2類が最多だったが、これは質問文に誘導された可能性がある。

疑問4)厚生労働省はなぜ2類相当を5類に引き下げないのか?

新型コロナの感染は、飛沫感染と物を介する感染を注意すべきであり、空気感染はない。それなのになぜ、結核や水痘などと同じような法定感染症に指定するのだろう。立命館大学の上久保教授は、新型コロナを指定感染症を外すべきと提言している。医療崩壊するというのは、元気な軽症者も重篤患者と同じ対応を法的にせざるを得ないからだという。多くの有識者もインフルエンザと同程度の五類感染症扱にすれば経済問題もコロナ問題も解決すると主張している。
出典:diamond.jp

2020年8月には、2類相当からインフルエンザ相当の5類への引き下げを容認する考えも政府内で出ていたが、なぜか見送られた。なぜ見送られたのかという経緯は分からないが、再度検討すべきではないのだろうか。調べると、厚生労働省は2021年1月7⽇に2022年1⽉31⽇まで指定感染症として延長すると決めて医療関係団体などに通知した。どういうことなのだろう。なぜ、マスコミはこの辺りのことを追求しないのだろう。疑問が残る対応だ。

出典:厚生労働省

新型コロナの死亡者の定義

アンケートの質問

(新型コロナの類設定)新型コロナを含めて感染症は1類から5類のいずれかに定義されています。新型コロナはどの類に設定されていると思いますか?また、どの類に設定すべきと思いますか?(昨年夏には、2類から5類への変更が検討されました。)

アンケートの選択肢

1類(エボラ出血熱やペストなど最も危険な感染症)
2類(結核、鳥インフルエンザ、SARSなど1類についで危険な感染症)
3類(コレラ、赤痢、腸チフスなど2類についで危険な感染症)
4類(黄熱、狂犬病など1類、2類、3類以外で動物等を介してヒトに感染する感染症)
5類(インフルエンザ、梅毒など
わからない

アンケートの集計結果

現在の定義では分からないが56人(50%)だった。最多は2類の31名(27.7%)で、次いで5類の9名(8%)だった。あるべき定義では分からないが48人(42.9%)で、最多は2類の27人(24.1%)、次いで5類の16人(14.3%)だった。

現在の定義の結果とその分析

・約半数は分からないと回答。こちらもメディアは報道していないので知らない人が多い。
・有効回答の中では2類が最多でついで5類だったが、これは質問文の( )内の文章を読んで推定した人が多いのだろう。

まとめ

新型コロナが感染症のどの累なのか、またどの類であるべきかを普通の人は考えない。しかし、なぜこれが問題かと言えば、2類にするか5類にするかのによって病院の逼迫具合が変わってしまう。新型コロナの感染者は5月28日時点で74万人ほどだが、インフルエンザでは2017-2018年には1400万人を超えていたが、それでも医療崩壊は起きていない。なぜ2類から5類への変更を検討していたのに、2類を維持することを決定したのか。その理由もその事実もなかなかメディアは報道しない。ネットの記事の裏どりがなかなか難しい。ポイントは、年末から年始に向けて新型コロナが沈静化しているのかどうかだろう。収斂していれば5類に変更するのに抵抗はないだろう。しかし、収斂していないと、医療関係への無用な逼迫は継続することになるのではないか。

出典:ウェザーニュース

以上

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