社会を変える給電方式

はじめに

災害時には、電気・ガス・水道などのインフラ機能を直撃することがある。通信網も全国の基幹ネットワークは二重化ではなく三重化ということで3つのルートを確保していたが、それでもその3つのルートが使えなくなる事態が発生したため現在は4ルート化している。基幹網はこのようにダイバーシティを確保することで被害を最小限にとどめることができるが、末端では電力の復旧を待つしかない。

給電方式

通常、通信機器には通信線と電力線が接続される。例外は昔ながらの電話機だ。これはメタリックケーブルと呼ぶ線で通信をしながら給電をしていた。だから、昔の電話機は停電時にも利用できた。しかし、最近の多機能電話機ではAC給電が必須なので、停電時には利用できないか、利用できる機能が制限されるという制限があった。

光給電方式

通信方式もメタリックケーブル方式から光ファイバー方式に変遷している。メタリックケーブルなら給電が可能だけど、光ファイバーでは無理と考えられてきた。しかし、古河電気工業では光ファイバーで給電できる方式を開発している。センターから端末への光ケーブルで給電し、端末からセンターへの光ケーブルで通信するようなイメージだ。利点は最大10kmまで給電が可能なことだ。課題は供給できる電力が400mW程度と微弱なことだ。

ワイヤレス給電

実は光ケーブルによる給電方式だけではなく、ワイヤレスによる給電方式も検討されている。すでにiPhoneなどのスマホのワイヤレス給電は実用化されている。走行する電気自動車に対して道路からワイヤレスで給電する検討も進んでいる。将来は空を飛ぶドローンに対してワイヤレスで電気を供給することで飛行距離を伸ばすことも考えられている。スウェーデンでは公道を走行しながら給電できる電気道路を整備している。

https://www.youtube.com/watch?v=VZNHZnyxCm8&t=56s

まとめ

給電方式のイノベーションは興味深い。なぜ興味深いかといえば、応用範囲が広く、社会へのインパクトが大きいからだ。自動運転の電気自動車(EV)が注目されているが、EVが社会で活躍するには、スウェーデンの電気道路のようにこれを支えるインフラとセットでEVを開発することが有効だ。これからも注目していきたい。

以上

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