TOEFLの試験概要と戦略:語彙力、読解力、聴く力を高めることが先決だ。

  • 2022年1月17日
  • 2022年1月17日
  • TOEFL
  • 55view

はじめに

前回の投稿で2023年度に大学院への入学を検討していること、そのためにはTOEFLの試験を受ける必要があることを投稿した。今回は、そのTOEFLとは何か、どのようなものか、その攻略法はどうか等についてまとめてみた。

TOEFLの試験概要

TOEFLとは

TOEFLとは、「Test of English as a Foreign Language」の略だ。基本的に、英語圏での大学や大学院への留学や研究を希望する人の英語能力を評価する目的の試験だが、帰国女子の英語能力を評価するためにも使われている。

TOEFLの歴史

1962年に米国の大学への留学希望者の英語力を確保するために米国政府と民間の30団体の代表による評議会が設立し、1963年から1965年の時期にTOEFL試験が開発された。初期はフォード財団やダンスフォース財団が参画し、1965年にETSが引き継いだ。

TOEFLの目的

非英語圏の学生の英語能力を評価するものだ。このため、英国、香港はTOEFL受験が免除されている。ドイツ、フランスなども条件付きで免除されている。日本は免除されないので、留学を検討する日本人は頑張るしかない。

TOEFLの試験構成

試験はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのパートから構成し、各パートが30点満点で、合計では120点満点だ。日本人の平均点は72点だ。世界の平均の83点から7ポイントも低い。100点を超えるのは英検1級相当とも言われており、かなりハードルが高い。やはりまず目指すべきは80点か。


(出典:神田外語学院

勉強の戦略

リーディング

700語程度の3つから4つのパッセージが10問ずつ出題される。問題をまず読んでそれから質問を読む方法と、まず質問を読んで聞かれることを頭に入れながら問題を読む方法がある。内容は学術的なトピックが多い。リーディングで高得点を得るには、因果関係、比較対象、論証などのロジックを適切に理解する必要がある。受験生は、問題文に基づきながら質問を理解し、選択肢を選ぶ。表面的な理解や耳に残った英単語に引きづられるとほぼトラップにハマるような仕掛けになっているようだ。リーディング能力を高めるには、長文の英語になれること、学術的な英語に慣れることが必要だ。

リスニング

TOEFLで高得点を実現するための最大の肝がリスニングだ。英語を聞き取れなければ回答のしようがない。試験会場では英語はヘッドフォンから音声が流れる。問題は全て選択式だ。設問数は、会話が5問、講義が6問ほどだけど、採点に関係しないダミー問題も含まれているようだ。ただ、受験生はどれがダミー問題かは判別できないので、全力で答えるしかない。リスニング能力を高めるには、語彙力を高めることと、英語のヒアリングに慣れること。過去のヒアリング音源などもアプリで再生できるので、繰り返し聞くしかない。リスニングセクションでは、1回の会話が2.5分から3分でそれが2~3問。講義は4.5分から5.5分が講義3~4問だ。会話は、学生と教授または事務員が登場する。講義は、学術的な講義の自己完結した部分で、学生が参加することもある。リスニング問題では、まず主旨を理解するとともに、重要な会話の詳細や、意味合いを理解し、話しての目的や態度などまで理解する能力が求められる。なかなか厳しい。

休憩

リスニングとスピーキングの試験の間には10分間の休憩がある。疲れた脳に栄養を与えるにはチョコが一番か。また、身体も固まっているので、ストレッチなどをして心身ともにリラックスできるように時間を有効活用したい。

スピーキング

リスニングの時と同様にヘッドフォンマイクを装着し、自分の声を録音する。周りの状況は無視して、相手に話しかけるかのように、大きく、明瞭に話をしたい。スピーキングセクションは、4つのタスクで構成されている。最初のタスクは「Independent task」と呼ばれ、短い設問を読んで自分の考えを明確化つ首尾一貫して伝えることが重要だ。タスク2とタスク4は、短い文章を読み、講義やキャンパスライフについての会話を聞いて、その2つを組み合わせて質問に答える。タスク3では、アカデミックコースの講義を聴き、聴いた内容の質問に答えるものです。受験者は、話す前に20秒とか30秒程度の準備期間を与えられ、その後60秒ほどでロジカルに話をする必要があります。話をした内容は録音され、3~6人の評価者が評価する仕組みだ。

ライティング

受験者は与えられたPCのキーボードでタイプして回答する。2つのタスクがある。一つは「Integrated Task」と呼ばれ、与えられた学術的な文章を読み、それについて話し手が議論するのを聞いて、その内容を要約する。制限時間は20分で150語から225語にまとめる。もう一つの「Independent Task」では、与えられたトピックに対して自分の意見をまとめる。制限時間は30分で、回答は300語程度。この場合にも単に個人の好みや選択肢を列挙するのではなく、自分の意見とその理由、具体的な根拠などを含めてロジカルなエッセイを書く必要がある。回答は少なくとも三人の評価者が評価する。基本的な構成は序論、本論x3、結論という構成であり、いわゆるテンプレートに沿ってまとめる練習を繰り返す必要がある。高得点を得るには、誰かに教わったテンプレートではなく、自分なりのテンプレートにしないとAIに見抜かれてしまう。話をするように書くのがコツのようだ。

まとめ

YouTubeやネットでTOEFLの勉強法を色々と聞いてみた。日本人の動画もあるけど、英語の動画もある。英語の能力を高めるには、できるだけ英語の動画を見て、そのまま理解するようにすべきかもしれない。語彙力を高めることと、ヒアリング力を高めること、読解力を高めることがまずは必要だ。まずは、インプット学習を徹底的に行い、その上で、アウトプット練習につなげるべきだと思った。特に、英単語3800語では、理解度チェックをしたり、日本語と英語をヒアリングしたりできる。しかも、理解度の低いものを集中的に再生したりもできる。便利な世の中になったものだ。また、複数のYouTubeで、TEDを推奨していた。あの番組は確かに内容も充実していて絶好の教材だと思う。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ITプロ人材のマッチングプラットフォームなら Bizlink をクリックしてみてください。
最新情報をチェックしよう!