東京五輪で日本はゴールドラッシュ!これを支えるスマホ等の都市鉱山や埋蔵金のロマンを探る。

はじめに

2020五輪が開催され、卓球ダブルスで中国を破って優勝したり、スケートボードで13歳の西矢椛(もみじ)選手が優勝!柔道でも阿部一二三と阿部詩が初の兄妹優勝を果たすなど大活躍だ。2021年7月26日午後11時現在ではなんと日本が金メダルで最多の8個を獲得した。素晴らしい。今日はそんな金について少し考えたい。

(出典:NHK)

火山活動で生成される金

日本はかつては黄金のジパングと呼ばれた。これは、ヴェネツィア共和国(当時)のマルコポーロ(1254年-1324年)が17歳の時に、中央アジア経由で北京まで行き、その後海路で中近東経由で旅行した記録を口頭で伝授したものをまとめた東方見聞録に書かれたことで有名になった。マルコ・ポールは、フビライが元を立ち上げた1271年に出発して、1295年までの24年間をかけて東方を旅行した。元が2度にわたって日本を襲来したが、文永の役(1274年)の翌年にマルコ・ポーロはフビライの謁見している。金には不思議な魅力がある。金は火山活動で生成される。日本は火山国なので、金の埋蔵量も多かった。

(出典:金コーナー

不老不死の金

鉄は精錬などの加工処理が必要だけど、金は精錬等をしなくても使える。鉱石から銀を抽出し、銀の純度を高めるアマルガム方は近世以降に海外から導入されたとされていたが、飛鳥池遺跡の出土遺物を調査すると7世紀後半に日本でもその基本的な金工技術は導入されていることが確認された(参考)。金銀は、有史以前から貴重な金属(=貴金属)として知られていた。特に金は、年月が経過しても劣化しないため、不老不死との関係からも神秘化された。

(出典:幻冬社)

米国の財政赤字と金価格の連動性

金は激動の時代に強いという。このため戦争が続くような時期には金の価格が高騰し、平和な時代には下落した。最近はどうかというと高騰している。下のグラフでは2020年までだけど、2020年8月に1968.57ドル/トライオンスをピークに2021年3月の1,718.23ドル/トライオンスまで下落し、その後上下を繰り返している。米国の財政赤字がさらに増加すると金の価格はさらに増加するのではないかとも言われている。

(出典:毎日新聞

世界の不安定性と金価格の連動

当時のソ連がアフガニスタンを侵攻した1979年の当時には金の価格は急騰した。社会人2年生だったけど、戦車がアフガンを侵攻する姿にはショックを覚えた。しかし、現在は、1,834ドル/トロイオンスなので、当時の倍程度に急騰している。金相場の関係者は当時よりも2倍ヤバい状況と考えているのだろうか。

(出典:金価格

南米ペルーのラ・リンコナダの金鉱採掘場

鉱山での採掘作業に立ち会ったことはない。現代の日本であれば重機や器具を用いての採掘作業だろう。しかし、かつての古代は簡単な器具だけでの作業だったと思う。現代でも例えば、南米ペルーのラ・リンコナダでの作業は想像を絶する過酷な環境だ。標高5100mに高地で「カチョレオ」と呼ばれる報酬システムで懸命に採掘している。作業員は危険ととなり合わせのなかで1ヶ月無報酬で働く。報酬はその最後の日に採掘した石を持てるだけ持ち帰れる。氷河の下にある鉱脈をインカ族は「太陽から滴る汗」と考えた。21世紀のゴールドラッシュの最前線で一攫千金を実現する人はわずかだろう。

(出典:せかいろ)

霞が関埋蔵金

豊臣秀吉は金ピカが大好きだった。豊臣秀吉の命で荒地の関東に左遷させられた徳川家康は佐渡金山などの開拓を進めた。関ヶ原の戦いで勝利を得た徳川家康は全国の金銀の管理を手中にした。いわゆる徳川埋蔵金は貨幣単位で約400万両、現在の価値で20兆円と言われているが、どこにあるのだろう。徳川埋蔵金だけではなく天皇家の資産や大日本帝国の軍用金、いわゆるM資金などは単なる絵空事なのだろうか。「金融機関の頭取と2人になった時に、M資金の話しを聞いてみた事がある。 すると頭取は、今でも年に1度は、どこかの支店長クラスが、M資金や償還資金などを数千億円〜1兆円ほど預かって良いかと、真顔で相談があるという。」(出典:浅野文直)。なお、霞ヶ関埋蔵金というと、霞ヶ関の用語だ。一般会計は厳しくチェックされるが、特別会計ではほとんどチェックされない。資産と負債の差分が埋蔵金となる。2003年当時に、塩爺が「離れですきやき、母屋でおかゆ」(離れ=特別会計、母屋=一般会計)と発言したことなどで特別会計の資金が注目された。

(出典:日本経済新聞

都市鉱山リサイクル事業

スマホを中心とする電子機器には金銀銅をはじめとするレアメタルが微量ながら使われている。しかし、スマホの平均利用期間はある調査によると、2年~2年半の人が25.4%でトップ、次いで3年以上の人が21.2%、3番目が1年半~2年の18.8%という結果だった(参考)。つまり仮に3年に1度としても毎年4千万台近い端末が不要となる。これらを効率的に集めて、資源を回収することを都市鉱山リサイクル事業と呼んでいる。2020五輪・パラリンピックのメダルはこのようなリサイクル事業で生成したものだ。これが本当なら素晴らしい。

(出典:浜屋

まとめ

五輪の話題に始まり、五輪の話題で終わったけど、途中は埋蔵金の話などを展開した。平和な時代になると金の相場は低下し、紛争の時代になると金の価値が向上する。これからの100年を考えると、安定の時期というよりは、激動の時期に突入する気がする。その意味では金の価値はさらに高まるのだろうか。しかし、リアルのゴールドラッシュだけではなく、ビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号資産)も台風の目だ。フェイスブックは2019年にリブラ(Libra)構想をぶち上げたけど、構想は難航し、結局プロジェクトを縮小し、名称もディエム(Diem)に変更し、各国の中央銀行と戦うのではなく、提携する戦略に変更した。中国のデジタル通貨の動向を含め、デジタル通貨に関しては別に投稿したい。

以上

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