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2022年1月

脳型情報処理機械論の後半の講義メモです。興味の範囲は広がり、尽きることがない。

脳型情報処理機械論の後半の講義の投稿まとめだ。前半に負けず劣らず後半のゲスト講師も多士済々だった。その切り口も数学的だったり、美意識だったり、ロボットだったり、幼児だったり、クオリアやIITだった。特に興味深いと思ったのは、20世紀前半に提唱されていた理念が近年の情報技術の発達で花開いている感じだ。これからが面白い。

脳型情報処理機械論#13-3:クオリアを用いて意識の構造を定量的に分析できるか。

意識を科学的に分析することはデカルトも無理と思ったようだけど、近年の脳イメージセンサーの技術を活用すれば、脳への刺激と脳活動と意識の関係を定量的に明らかにすることが可能かもしれない。すごい時代になったものだ。ただ、難しいのはそのモデル化と数理的な整理だ。ニュートンのような天才がコロナ禍で現れるだろうか。

脳型情報処理機械論#13-2:クオリオ、圏論、IIT、GNWTなどが今回の講義のキーワードだ。

土谷教授は当日の投影資料だけではなく、日本語と英語の参考資料も事前に展開頂けた。特に、日本語の資料は非常に貴重で理解が深まる。しかし、難解なキーワードも多いため、今回はそのキーワードを深掘りしようとしたが、どちらかと言うと周辺の深掘りや寄り道ばかりをしたような気もするが、それも大事なことだと思う。

脳型情報処理機械論#13-1:ゲスト講師の土谷教授はオープンマインドな先駆的研究者だった。

脳型情報処理機械論の最後となる13回目の講義のゲスト講師は豪州メルボルン州立のモナシュ大学の土谷教授だ。クオリアやIIT、米田の補題(Yoneda Lemma)を活用して意識を数理的に構造化しようという壮大な試みに関する講義だ。難解な用語は次回解説し、本論や今後の検討課題は次々回に紐解く予定だ。

東洋医学その3:5つの元素を臓器、感情、色との関係を体系化した五行色体表は知恵の塊だ。

東洋医学のその3として、五行理論について深掘りしてみた。5つの元素のバランスの上でこの世が成り立っていて、それぞれに影響し合っている。また、心と体は一体のものとして、その関係性なども五行色体表では体系化している。中華思想恐るべし!東洋医学は、中国語では東方医学と呼ぶ。中国から見た東方とはどこだろう。

東洋医学その2:心身ともに健康にいることで心身の免疫を高める。自然の免疫機能は優秀だ。

大航海時代に壊血病が流行った時にもレモンが良いことはわかっていた。脚気が流行った時も玄米食で治ることはわかっていた。現在のアレルギーも衛生環境が良すぎてLPSが不足するためと頭ではわかっている。新型コロナも感染者と陽性者の区別を曖昧にしてマスコミは民衆を煽る。大事なことは自然の免疫力を高めることだ。

東洋医学その1:人間の生理活動を支える宗気・営気・衛気・元気の4つ気は基本の気だ。

西洋医学は病気を治すること、東洋医学は健康を保つことと似て非なる学問だ。高齢化社会を生き抜くには、西洋医学一辺倒ではなく、東洋医学の思想を取り入れて活用すべきだろう。病は気からという。親からもらった元気、食べ物からもらう営気、呼吸を通じて空気から貰う宗気、さらに外邪の侵入を妨害する衛気の4つ気は重要だ。

お箸の話その3:アイヌのパスイは日本の箸と同様に神と人をつなぐ役割を担っていた。

アイヌのパスイと日本語の箸は発音も近い。宗教的な役割を担う点でも共通している。縄文時代にも漆の棒状のものが発掘され、共通点を感じる。ただ、パスイは箸というよりも匙(さじ)の原型のようにも思う。その意味ではモンゴルのサバハに日本の箸との同根性を感じるのは自分だけだろうか。

お箸の話その2:元々は神事用。千利休は杉の木を削った箸で客人をもてなした。

箸の起源を辿ると神事向けだった。確かに今も正月の時は寿の袋に入れた箸を使う。また、少し高級な箸をバラ利久と呼ぶが、これは千利休が客人をもてなす時に杉の木を削って用意した箸が由来という。日本人は、箸を単なる道具としてではなく、神の世界とこちらの世界をつなぐ橋と考えたようだ。知らなかった。

お箸の話その1:アイヌのパシイやモンゴルのヘト・ホルガと日本の折箸はどれも個性的だ。

お正月は寿と書かれた箸袋に入った綺麗な割り箸を使う。箸について調べたところアイヌのパスイやモンゴルのヘト・ホルガなど個性的な箸に巡り合った。日本の箸も古代は竹を曲げた折箸が神事で使われていた。箸の文化を紐解くことは民族の文化を紐解くことにつながりそうだ。