ちょいメタボは非メタボに比べて死亡率が男性は0.54倍。目指せちょいメタボ(笑)

はじめに

先日会社の健康診断を受けた。以前投稿したように、「8月まで毎月1.5kg減量するぞ!」と宣言し、宣言通りに「83kgから75kgへのダイエットに成功」した。なので、今回はメタボ判定を回避できると期待して、喜んで受診した。最終的な結果はまだだけど、多分今回もメタボ指定を受けそうだ(涙)。でも、メタボの基準を少しずつオーバーする「ちょいメタボ」は全ての基準をクリアする「非メタボ」より健康という調査結果もある。このままでいいんじゃないかと思う。

健康診断

健康診断の目的は健康であることの証明であってほしいけど、実際には問題の発見やメタボかどうかの判定が目的化されているように感じる。男女とも腹囲が基準値以上であり、かつ血圧が高いか、空腹時の血糖が高いか、中性脂肪が多いかという危険因子を調べて、2つ以上該当するとメタボ判定となる。また、この診断基準に沿って特定保健指導の対象者を選び、危険因子の数によって「積極的支援」「動機付け」「情報提供」を行う。腹囲が基準値未満でも、体格指数(BMI)が25以上であれば、同様の指導を実施する。自分はだいたいこの動機付け支援を受けることが多い。企業は健康増進期間に委託し、成果が出れば、国からの支援金が企業に交付される仕組みだ。

(出典:メタボ

メタボの判定基準

体重は83kgから75kgまで減量した。身長が174cmなのでBMIは24.77と25を切るはずだった。しかし、実際に測定すると75.8kgだったので、BMIは25.03だった。ウェストはだいぶ細くなったつもりだが、測定すると86cmだった。お医者さんからは惜しいねと言われた。中性脂肪やコレステロール値は検査結果待ちだが、いつもこれらは大丈夫だ。問題は血圧だ。血圧も下がっているかと期待したがダメだった。最初の測定では収縮期が150mmHgを超えていたので、もう一度マニュアルの測定器で140mmHgぐらいだった。拡張期も90mmHgぐらいだった。なので、基準に照らすと動機付け支援に該当している。残念。

基準 日本肥満学会 国際糖尿病連合 特記事項
① ウェスト周囲 男性85cm以上、女性90cm以上 男性90cm以上、女性80cm以上
②-1 中性脂肪 150mg/dL以上 150mg/dL以上
②-2 HDLコレステロール値 40mg/dL以上 男性40mg/dL以上、女性50mg/dL以上
③ 血圧(収縮期/拡張期) 130mmHg以上/85mmHg以上 同左
④ 空腹時血糖値 110mg/dL以上 100mg/dL以上

ちょいメタボ

田中秀一著の「メタボの常識・非常識」を読んでちょっと嬉しくなった。なぜかといえば、現在のメタボの判定はおかしいと異論を唱えている。特に、メタボの基準に少しづつ該当するような「ちょいメタボ」の死亡率は、全く該当しない「非メタボ」よりも、男性で0.54倍、女性で0.81倍と紹介されていたからだ。それぞれの危険因子を例えば5段階等に分類して、それぞれを重み付けしてメタボ指数を算出するような方法なら理解できるが、基準をかすかにオーバした人もはるかにオーバーした人も全く同列に判定するやり方はやはり改善の余地があるのではないだろうかと思う。

目指せちょいメタボ

無理なダイエットをして、仮に一時的にメタボの基準値をクリアしても、リバウンドしては意味がない。ちょいメタボでも良いではないか。先の「メタボの常識・非常識」を読んでなるほどと思ったものをいくつか紹介しておきたい。

BMIは高くても低くてもヤバい

体重(kg)を身長(m)^2で割ったMBIは高くてもダメだけど、低くてもだめだ。例えば身長174cmの男性の場合には、体重が60kgでBMIが20だし、体重が90kgでBMIが30だ。BMIが23となる体重は69.6kgだし、27が81.7kgだ。この間を目指しましょうぐらいの緩い指導で良いのではないかと思う。69.6kgと81.7kgを平均すると75.6kgでほぼ今の体重だ。これほどベストな体重をBMIが25以上なのでメタボと判定するのはどうかと思う。


(出典:厚生労働省多目的コホート研究)

1日30分でも軽い運動

血糖値は例年標準値なので問題ないと理解している。しかし、糖尿病と診断されても薬で治療するよりは、1日に30分でも汗を流すような運動をしたほうが良いと説いている。薬は治療ではなく、単に数値を押さえているだけなので改善しているわけではないし、飲まない時には急に悪化するリスクもあるという。毎日軽い運動をするのは、根本対策につながるし、ストレス解消にも効果的だ。

早歩き

元気な人は歩く速度が速い。下の図は米国医師会雑誌305巻50-58項からの引用だ。人は体調が悪いと早く歩けない。逆に調子の良い時は早足で歩ける。歩く速度から理論上の余命も計算できるという。前を向いて、胸をはって、颯爽と歩きたいものだ。1秒間に1.6mのペースで歩ける人は長寿を約束されたようなものだ。

(出典:岐阜新聞

魚の脂は効果的

日本人は焼き魚、煮魚、天ぷら、刺身とさまざまな料理法でお魚を美味しくいただく。魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)、αリノレン酸などのオメガ3脂肪酸を多く含む。そして、このオメガ3脂肪酸は血液中の中性脂肪を減らす効果がある。血液中にオメガ3脂肪酸が多い人は心臓病を起こしにくい。通常、血管の細胞膜にはコレステロールが補強剤として活躍するが、オメガ3脂肪酸もこの機能を代替できる。さらに、オメガ3脂肪酸の場合には血管壁との間に隙間ができるので、酸素や栄養素が通りやすく、血流も改善する効果があるようだ。どんどん魚を美味しく頂こう。

(出典:日経ビジネス

体重が落ちるのは死亡する5年前

年齢とともに体重は少しずつ増えるものだ。体重の増加幅が少なければ問題ではない。しかし、一般に体重の増加は75歳ぐらいでピークを迎えるという。そして、皮下脂肪が少しずつ減少して、体重も落ちてくると、5年ほどで死亡することが多いという調査結果がある。年取ってから体重が落ちるのは良くないとお年寄りが話していたことを聞いたことがあるが、それを裏付けるような調査結果も出ていた。適度な運動と適度な食事で筋力を維持し、体重を維持することが健康を維持することにつながるのだろう。

まとめ

今回は先日受診した定期健康診断の結果を受けて、感じるところを少しまとめてみた。体重が増えすぎもよくないけど、減りすぎもよくない。これは血圧にも言えることだ。何事も適度にいい塩梅でバランスを取って生きていきたいものだ。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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