SNSの課題について2018年当時の投稿を振り返る。あなたは見る派?見て派?

はじめに

名古屋に単身赴任していた2018年当時に投稿した内容を読み返してみた。古いと感じる部分もあるし、今も変わらないと感じる部分もある。多少のアップデートをしながらも当時、はてなブログに投稿した内容をこちらにも投稿しておきたいと思った。

SNSとは

ソーシャルネットワーキングサービスを略してSNSという。iphoneが発売された2008年ごろから急激に増加した。日本では、2011年の頃から急激に増大した。2011年には何があったのかといえば、東日本大震災だ。2011年3月11日に起きた東日本大震災の時には大変な問題が山積したが、その一つが安否確認だった。
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安否確認とSNS

SNSを使えば、Twitterを使えば、Facebook(以下、FB)を使えば、「生きてるよ」、「ここにいるよ」とつぶやけばそれだけで安否確認ができたので、これは便利だと一気に日本でも広がった。私がFBに登録したのは東日本大震災の前だったけど、実際に使い始めたのは大震災の後だ。実際、SNSの利用率が高いのは、東日本大震災だけでなく、震災を経験したところだ。

FBに熱中

すでにFBで100人以上の友達を持っていた友人から「好きなジャンルのグループに入って、近況を報告するようにしたら友達100人ぐらいはすぐに行く」と聞いたので、ゴルフのグループに入ってみた。何をアップしていいかよくわからないので、適当に料理の写真や近くの公園の桜の木とかを撮影してアップしたり、同じグループの人の投稿に「いいね」を押してたら、確かに100名をすぐに超えた。FBの波に乗って著者になった人や起業家になったり、有名人になった人とかともFBで友達になって、友達500人、フォロワー500人ぐらいにはなった。

FBのゴルフグループのコンペに参加

FBでしか知らない人が主宰するゴルフコンペに参加したこともある。ちょっとドキドキしたが、ネットの中でいろんな投稿をしている人たちの人となりをリアルに確認するという不思議な体験だった。ネットだけでなく、リアルにも知り合いになるととても親近感がわくものだと理解した。

大震災の後に開発されたLINE

今の子供達にLINEができたのは東日本大震災の後だと子供たちに説明するとびっくりされることがある。彼らにとっては物心がついた頃からLINEがあるので、LINEのない世界を想像することが難しいのかもしれない。新しいものが大好きは私はLINEのアプリはすぐに登録した。最近でこそ、LINEを普通に使い人が多いが、2015年ごろには自分の周りの人に声をかけてもLINEをしている人がいない。家族・親族もネットに興味がない。LINEを使うような若い世代には知り合いがいない。かといって、若い派遣社員のLINEを聞くとなんだか誤解されそうだ(笑)。LINEについては、以前、「LINEの功罪と将来のあるべき姿」を投稿しているので、kちららも参考にしてもらえると嬉しい。

LINEとライブドア

今の子供達はライブドアを知らないだろう。大人でも、ホリエモンを知っていても、ライブドアがどうなったかを知っている人は少ないだろう。今から思うとなぜホリエモンはあれほど叩かれたのだろう。ライブドアが元気だったら、日の丸のSNSを立ち上げたのではないだろうか。しかし、実際にはライブドアは叩かれて、叩かれて、結局売りに出されたが、日系企業は誰も手を出さず、最終的に韓国のNaverが買収して、Naver Japanに吸収した。Naver JapanがLINEを作るきっかけは東日本大震災だった。東日本大震災で大変な被害にあった人たちを助けるために自分たちで何かできるかを議論して産まれたのがLINEだという。第一バージョンを2011年6月にリリースしている。なぜこれほど短期間に開発できたのだろう。Naver JapanがLINEをリリースすると日本市場では爆発的にヒットした。そして、同時に容量アップや機能改善などの課題も山積していた。リリース当時には、蚊帳の外だったライブドアの開発部隊もLINEの改善に取り込まれた。そして、ライブドア出身の優秀な技術者やマーケット担当が頑張ってスタンプや絵文字を開発した。そしてさらにヒットした。そのあとの急成長は周知の通りだ。ライブドア出身が現在のLINE株式会社のリーダシップを振るっているとすれば、それはせめてもの救いだ。

LINEとカカオトーク

LINEができたのは先述の通り2011年6月だ。そして、韓国でよくつかわれているカカオトークができたのは2010年3月だし、中国でつかわれている微信(WeChat)がリリースされたのは2011年1月だ。さらに言えば、米国Facebook系のWhatsAppがリリースされたのは2009年5月だ。つまり、時系列に言えば、WhatsApp > WeChat > カカオトーク > LINEだ。それぞれに特徴があるが、やはり先行したSNSを参考にした点がないとは言えないだろう。
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Mixiは純日の丸のSNS

Mixiをご存知だろうか。お笑いのネタにもなったMixiだが、現在ではMixiを使っている人は少ない。Mixiは匿名制であり、かつ友達の紹介がない限りMixiのメンバーにはなれない。Mixiがリリースされたのは2004年2月だ。人と人が交流するためのSNSという意味で、mixとiを組み合わせた造語だ。そしてそのリリース時期はLINEより、カカオトークより、WeChatより、そしてWhatsAppより格段に速い。しかし、Mixiがリリースされた2004年当時はまだガラケーが中心だったので、mixiの利用者はPCベースだった。そして、2008年にiPhoneがリリースした当時からスマホがブレークした。Mixiの失敗はこのスマホの波に乗り切れなかったことだという。理由はそれだけだろうか。本当に残念だ。ぜひレベンジして欲しい。

SNSとフィルタリング

子供達が使うスマホにはフィルタリングを設定して欲しいと思う。子供達や保護者や学校の先生に講演をするときには、必ずこのフィルタリングの話とルールの話をする。しかし、そのフィルタリングが厳しすぎる。今時の子供達はLINEをしたいからスマホを欲しがる。しかし、スマホのフィルタリングをしてSNSはダメとすると全て使えない。最近のフィルタリングでは、カスタマイズ機能があって、保護者が許可すればLINEやYouTubeを利用可能だ。しかし、今時のLINEやYouTubeを規制してどうするのだろう。すでに市民権を得ていて、多くの利用者が使っているSNSは比較的には健全だ。Twitterもかなり健全になりつつあるが、フィルタリングの設定では厳しく規制されている。本来規制すべきは、市民権を得ていないSNSだ。

見る専と見て専

世の中にはSNSで情報発信する人と、それを見る人がいて成り立っている。前者を見て専と言い、後者を見る専と言う。多分圧倒的に後者が多いのだろう。下の図は、20-30代の女性千人を対象にトレンダーズ社が調査した結果だ。見る専が使う比率の高いのはFBの77%、Instagramの52%、Twitterの46%だ。一方の見て専の利用率が高いのはInstagramの64%であり、FBが38%、Twitterが22%だ。つまり見て専がもっぱら使っているのはInstagramだ。しかし、見る専がもっぱら使っているのはFBだ。あなたがもっぱら使っているSNSはどれでしょうか?
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(出典:InternetWatch

これからのSNSの利用増

SNSの利用は年々増加しており、これからも指数関数的に増大すると予想される。それは利用者の増加と利用率の増加と利用速度の増加の掛け算だ。利用者の上限は人口だったが、現在は人口を超えている。ましてIoTでは物が対象なので上限はないようなものだ。利用速度も2年で2倍とすると、20年で千倍だ。第三世代では最大2.4Mbpsが上限だったが、第五世代ではGbpsレベルの最高速度を目指している。やはり20年で千倍だ。通信の速度も、頻度も、ボリューム(トラヒック)も今後、継続して増え続けるのだろう。

SNSの課題

長くなったので、SNSの課題は次のブログにする。具体的に想定する課題は次の3つだ。

課題1) SNS依存への対応
課題2) いじめとSNS
課題3) 個人情報の保護

hiroshi-kizaki.hatenablog.com

まとめ

当時と異なるのはSNSの構図だろう。特に、映像系のTickTockの存在は大きい。また、コロナ禍に伴い露見したYouTubeの頑なな運用ルールの存在だ。また、FaceBookやYouTubeなど広告宣伝が露骨になって、マネタイズに走っている感じがする。ただ、FaceBookの社名もMetaに変更された。FaceBookは2019年6月に国際的なデジタル通貨としてLibra構想をぶち上げたが、米国議会や国際金融機関からの強い拒否と抵抗にあい、プロジェクトが頓挫した。さまざまな理由が指摘されているが、各国の通貨と連動する多通貨型から、統一的な変換レートを決める単一通貨型に変更したことと指摘する説に納得する部分が多い。いずれにしても残念だ。デジタル通貨については、確認するとこのブログでまだ投稿していなかったのでタイミングをみてまとめてみたいと思う。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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