はじめに
東京2020五輪での日本チームの活躍が続いている。対フランスのサッカーでは前半27分に久保が先制点を挙げた。しかも34分には酒井が追加点を取り、2:0で前半戦を終えた。後半でも2点追加し、4:0での快勝だ。素晴らしい。今後は決勝ラウンドでの活躍に期待だ。今回は、仮想通貨の現状や各国の取り組み状況、将来の展望について理解したことや私見を述べたい。
日本における国債残高と利払い費用
平成28年度の歳入(歳出)は97.4547兆円だった。令和元年の歳入は106.6兆円と9.1兆円も増加している。一般会計の歳入のうち公債の発行金額は全体の約40.9%の43.6兆円であり、平成28年の約35.3%の34.3兆円と比べると9.3兆円増大している。つまり、税収等は増加していない中で公債のみが増加しているという状況だ。税収が増えず借金(公社債)が4割というのは通常の家計で言えば借金に依存した状態だ。歳出においても国債の返済や償還で22.3%の23.8兆円を払っている。これは厳しい。
(出典:財務省)
令和3年の一般会計歳出は106.6兆円だが、実はその前年の令和2年には175.7兆円の歳出に膨れ上がっていた。令和2年の予算案では102.7兆円だった。なぜ、73兆円も上振れしたか。国民一人に10万円の支給があったが、その7倍近い規模だ。この部分は別途深掘りしたい。
(出典:財務省)
日本の国債の保有者と金利
下の図(右)は国債の保有者だ。もっとも多いのは銀行だが、増加しているのは日本銀行だ。そして、その国債金利は、低下している。直近(2018.1.11)でも個人向け国債の利回りは0.5%だ。でも、中央銀行である日本銀行はどれだけの利回りを日本国政府から受け取っているのだろうか。そもそも日本国政府の歳出の利子9.1兆円は誰に支払っているのだろう。個人の金利は市中銀行が払い、市中銀行への金利は日本銀行が払うのだとすると、日本銀行への金利を政府が払っているのだろうか。もし、そうだと200兆円の借金に9兆円の金利(利率4.5%)を払っていることになる。そんなことはないだろう。国債の仕組みは難しい。もっと勉強しないとよくわからない。
(出典:NAKAKEN)
日本政府が発行する硬貨
日本では硬貨は政府(独立法人造幣局)が発行する。発行枚数では、平成2年に49億枚を発行したのがピークだが、発行金額では平成12年の3,187億円がピークだ。電子マネーの活用などにより、硬貨の利用料は減少傾向にあり、発行枚数もこれに追随して減少している。最新のデータを調べると2017年度の発行金額(計画)は2,811億円相当とあるが本当だろうか。
(出典:Wiki)
日本銀行が発行する紙幣
明治時代になって銀行制度ができるまでは政府が大判や小判を発行し、両替商がこれを丁銀や銭貨に手数料を取って交換していた。平成27年度の朝の連続ドラマ「あさが来た」の世界だ。明治になって中央銀行(=日本銀行)が設立し、政府は中央銀行に国債(=借用書)を発行する代わりに、紙幣が日本銀行から市中銀行経由で国内に流通する仕組みができた。日本銀行が発行した紙幣の残高は右肩あがりに増加している。2015年時点で90兆円を超えた。日銀によると2017年度の発行予定紙幣は14.8兆円だ。日本では現金志向が強く、発行残高の約半分はタンス預金だという。
(出典:日本銀行)
まとめ
フィンテックが注目されて久しい。仮想通貨の筆頭であるビットコインは2017年の初頭では7万円だったのが12月には230万円を超えた。その後、暴落したと思ったら、テスラの思惑で乱高下している。facebookのLibraも中央銀行と競合するのではなく、連携するために名称をディエム(Diem)に変更すると発表した。Diemはラテン語で日(Day)の意味だ。今後、中国のデジタル人民元が世界標準になるのか、このDiemが覇権を取るのか、もしくは別のデジタル通貨が台頭するのか。昨日もゴールドについて投稿したが、日本の金融も、東京五輪も余談を許さない日々が続く。
以上
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
拝