はじめに
OODAというキーワードをご存知でしょうか?MBAの授業のケーススタディで公演いただいたゼムケンはOODAを実践していると表彰されていた(参考)。坂本松昭さんは、最強のマーケティング(OODA)という著書を発表している。セミナーなどでOODAを知っている人がいるかを聞くと以前はほぼいないかったけど、最近は増えている。ただ、良く聞くと以前の自分のセミナーで聞いたこと人だったりするけど、徐々に知名度も上がっているのだろう。
(出典:同友会)
OODA(うーだ)とは
OODAとは米空軍のジョン・ボイド大佐によって提唱された判断の理論だという。OODAは、OODAループともいうが、戦争を指揮する場合の意思決定のプロセスを理論化したものだ。つまり、観察(Observe)、情勢適応(Orient)、意思決定(Decide)、そして行動(Act)の頭文字だ。
(出典:データのじかん)
OODAの特徴
PDCAだと計画して、実行して、チェックして、改善するというループだ。しかし、多忙な現在は、いつどこで何が起きるかわからない。例えば、サイバー攻撃はもう24時間365日何処かで被害が発生している。これに対応するにはPDCAでは遅い。まずリアルタイムに観察し、その状況をよく分析して、異常と判断したらすぐに対処して、また観察する。そのような臨戦態勢が求められる。
(出典:ネットワンシステムズ)
いじめへの対応
3年間ほど年間200ほどの学校を訪問して、子供達にネットやスマホの正しい使い方のようなモラル講座の講師として講演した。その中で子供たち、保護者、先生たちと話をする機会がある。いじめの問題やスマホのトラブルの問題なども、PDCA的なアプローチではなかなかうまくいかない。それよりは、子供達の行動をよく観察して、言動をよく聞いて、そして問題の兆候があれば、それを分析して、根本的な対応策を検討して、それを実行する。「いじめはダメ」と指導するのは簡単だけど、それでいじめがなくなるわけではない。ルールを厳しくすればするほど、いじめは陰湿化する。水面下でのいじめとなってさらに問題が複雑になる。それよりは、スマホを一緒に使って、活用して、情報交流をして、その中で違和感を感じることがあればそれを深掘りしていく。さりげなく指導する。生徒たちに気づきを与える。そんなことの方が有効なケースが多いのではないだろうかと感じることが多い。
まとめ
建設作業に従事する人たちへの安全衛生講座の講師を行う機会が増えたが、その中で講演の後にアンケートをとり、興味深かったトピックについて無記名で記入してもらっている。最近だと、タイタニック号の謎や、このOODAを上げる声が多い。
以上