7月10日と11日の技術士試験受験者へのエール!試験官に話しかけるように回答しよう。

はじめに

日本技術士会が開催する令和3年の技術士二次試験(筆記試験)が7月10日と7月11日に実施される。技術士の総合技術監理部門を受験する方が10日(土)で、それ以外の部門は11日(日)だ。受験生は、今最後の追い込みダッシュ中だと思います。これまでも次のようなトピックでいくつか投稿したけど、エールを込めて注意事項や成功へのコツをコメントしたい。

技術士二次試験必修科目への回答の肝はストーリー展開
技術士試験に合格した2,415名への祝福と涙を飲んだ人へのエール
良い論文と悪い論文
技術士(総合技術監理部門)にストレートで合格しました!

技術ノートの整理

受験生の多くは、技術ノートを整理していると思う。フォーマットはそれぞれ工夫されているだろう。自分の専門分野の知識の棚卸しやキーワードとキーワードの関係性などを整理する絶好のチャンスだ。ここで得た知識は必ず受験生の財産となる。試験が終えた後も継続して技術ノートをブラッシュアップすれば、技術士として活躍する上でも強い味方となるだろう。

模擬練習

自分はA4の縦でパワポで技術ノートを作成した。技術ノートを見ながら600字の答案用紙に特徴や課題、対応策を書く練習をした。作成した技術ノートより、答案用紙に書いた内容の方が整理されていることが多く、その場合は技術ノートを改定した。これを2−3回行うと技術ノートもこなれるし、答案の内容も良くなる。何よりも、鉛筆を持つだけでスラスラと描けるようになる。何度も何度も繰り返し行い、30分で600字の答案用紙一枚を書き上げるタイミングを習得してほしい。

得意技を広げる

受験日が近づくと焦りも出てくる。全てのテーマに対して完璧な準備はできないとすれば、やはりある程度の相当問題を絞って、それに類する設問がでれば大丈夫という状況に持っていきたい。ロジックの組み立てや、提案する内容とそのメリットとデメリット、デメリットに対応する対処などを理路整然と熱意を持って書き上げられれば、合格はグッと近づく。

試験前日から当日直前まで

前日はゆっくりと休もう

前日までに全ての準備を完璧に終了することは難しい。やり残したこともあるかもしれない。しかし、前日の夜は早めにベッドに入いろう。直前に無理して勉強しても、それが出題される可能性は低く、逆に寝不足だと体力的に厳しい。眠れなくても、ベッドに横になっているだけでも良い。頭の中で技術ノートでまとめたキーワードを連想していれば、そのうち夢の中に入るだろう。

当日は早めに

試験当日は、交通期間が混乱する可能性もある。早めに会場付近には到着しておきたい。会場の近くに喫茶店やチェーン店があるなら、そこで朝食をいただきながら準備をするのも良いかもしれない。最寄りのコンビニ等でお昼の弁当なども買っておきたい。

虫刺され対策

自分は、駒場の東大で2回ほど受験したけど、最初は休憩する場所が見つからず公園のベンチで時間調整していたら7月の朝は蚊などの虫が多く厄介した。2回目は喫茶店で時間調整した。結構暑い日も多い。タオルや水筒、扇子なども重宝だ。

筆記道具

シャーペンの利用者が多いだろう。自分は太さも濃さも違うシャーペンを2-3本持参した。タイトルやサブタイトルなどは濃く太めで大きめ文字でしっかり書く。でも本文は少し小さめの文字で素早く書く。消しゴムもピンポイントで消す用と一気に消す用の2種類にした。

受験票

受験票を忘れると大変だ。ただ、自分はうっかりと口頭試験で忘れたことがあった。冷や汗ものだけどスマホで撮影したスクショでなんとか許して貰った。筆記試験は受験票がないと激やばい。

試験当日

最初の10分は作戦タイム

設問と答案用紙が配られたら、係の人の指示に沿って丁寧に受験番号と氏名を記入しよう。試験が開始しても最初の10分は作戦タイム。何が課題か、解決策は何か、留意事項は何か。自分の専門領域の強みを発揮出来るか。説得力はあるか。実現性はあるか。環境へ配慮したか。そんなことを最初の10分で考え抜こう。

構想にそってタイトルとサブタイトルを書こう

構想が決まったら、設問に対応した内容となるように回答文の配分を決めて、タイトルとサブタイトルを丁寧に書こう。3枚ものなら最初と最後に数行の余白を確保しておこう。

採点者に無言で語りかける

骨子であるタイトルとサブタイトルがかけたら、それを見ながら採点者に対して口頭で説明するつもりで頭の中で無言で語りかけよう。そこでスッキリしない部分があれば軌道修正しよう。まだタイトルやサブタイトルしか書いていないので修正は簡単だ。

一気に書き上げよう

方針が決まったらあとは残り時間を確認しながら書く速度を調整しよう。ただし、「はじめに」を書くのは最初ではなく最後だ。全て書いた上で、設問者の意図と自分の回答の意図にズレを感じたらそこのポイントを記載する。なので、最後にしか書けない。

まとめ

上級者向けのテクニックがある。一般に重要事項やタイトルに下線を引く人は多いだろう。自分は下線に加えて横線を駆使する。狙いは回答文の構造をビジュアル的にわかりやすくするためだ。また、適切な図表は効果的だ。シンプルな図でも回答の骨子をまとめるだけで、採点者は読み易くなる。採点者は一人で何十人もの受験者の回答を採点しなければならない。まず回答として優れていることが重要だけど、採点者に寄り添う気持ちも大事だと思う。筆記試験も採点者とのコミュニケーション能力を求められている。何を言いたいのかわからない回答は論外だ。厳しい試験だけど、なんとか理解して貰えるように最善を尽くす姿勢が栄冠を引き寄せる。

以上

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健闘を祈ります。拝

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