五輪アスリートの活躍に感動した。彼らを鼓舞するのは利他の心とやり抜く心。仲間を助け合うのは人類の本能かもしれない。

はじめに

最初は日本人の起源を探るつもりで色々調べているうちに、利他の心ややり抜く心といった心理学的な話に興味が移っていった。これは昨日、閉会した東京五輪の影響もあるかもしれない。それにしても、コロナ禍の苦しい状況で、日本選手を含めて世界のトップアスリートの活躍を目にして感動した。そんなアスリートの心理を今回まとめたロゴセラピーが支援しているのかもしれない。

シュメール人

古事記とシュメール語の関係を指摘する説があり(出典:ウェブリブログ)、シュメール人に興味を持った。紀元前5500年頃から紀元前3500年頃のイラク南部シュメール地方では灌漑農業が本格化し、シュメール語を話し、楔形文字文字を発明して、メソポタミア文明の基礎を作り上げた。シュメール人は、高度な医学技術や法体制、高度な天文知識を兼ね備えていた。彼らが残した粘土版には地球から43億kmも離れた海王星の性質やその色が青緑色ということまで記録されていた(出典:トカナ)。しかし、なぜ突然シュメール人が高度な文明を獲得したのかを説明できない。

(出典:世界史の窓

ミッシングリンク

麒麟は2,500年もの年月をかけて首を長くした。他の生物も同様に長い時間をかけて進化してきた。しかし、なぜ人類だけが突然変異のように短期間で進化したかが説明できないという。これをミッシングリンク(人類進化の空白期間)という。生物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレス(1823年1月8日-1913年11月7日)は、猿から人間が誕生することとはないとし、“猿は猿”であり“人間は人間”であると断言する。神による創造論でもなく、生物の進化論でもない説が」とも違うもう1つの説が古代宇宙飛行士説(アヌンナキ)だ。

(出典:ライトスタッフ)

アヌンナキ

この古代宇宙飛行士(アヌンナキ)説は当初は異端とされていたが、英国オックスフォード大学で世界神話学を専攻している教授は、シュメール文明を調べれば調べるほど『古代宇宙飛行士説』にたどり着くと語っている。特にシュメール神話に登場する“アヌンナキ”こそが人類創造に深く関わっている可能性があると指摘する。この辺りは今後の更なる研究と検証が必要な部分だ。

(出典:Excite News)

人間は群生生物

ネアンデルタール人が滅びた理由

ユーラシア大陸には、ネアンデルタール人が約4万年前まで住んでいた。原生人類の祖先であるホモ・サピエンスよりも、脳が大きく、身体も立派だったのに、なぜ滅びたのか。諸説あるが、その一つがネアンデルタール人は、家族以上の大きな集団を作らなかったためという説だ。一方のホモ・サピエンスは人と人が協力しながら過酷な環境を生き抜いたのかもしれない。

利他の心

家族以上の大きな集団で協力しながら生活するには、仲間に対する思いやりや利他の心が必要だ。その意味では、以前の投稿で利他の心は第6の欲求段階であると書いたが、本当は人間の本能と言えるのかもしれない。豊かな感情表現や言葉、思いやりの気持ちが仲間を助けながらマンモス狩をしたのかもしれない。この利他の心は仲間に伝染する。これは返報性の法則ともいい、仲間から助けてもらったら、今度は仲間を助けたいと考える心理だ。新型コロナのウイルスには感染したくないけど、助け合いの気持ちを仲間で共有できるような集団は困難にも強い。また、今回のオリンピックでも過去最多の57のメダルを獲得したが、自分のためよりも、助けて貰った人のため、仲間のため、兄弟姉妹のため、親のためと言った動機付けで活躍した人が多い。つまり、利他の心は人間の能力を増大させるということだ。

やり抜く心

利他の心とともに大事なことは「やり抜く力」だ。アンジェラ・ダックワースの著書「Grit」にも書かれているが、やり抜く力を持っている子供たちは大人に成長しても成功している。幕末には日本全国に寺子屋が16,000あった。1850年ごろの就学率は70〜86%と高い。これほど高い就学率を誇る国は日本以外にはなかったため、幕末に来日したロシア海軍少佐のゴロブニンは、「日本人は自分の子弟を立派に薫育する能力を持ってゐる。ごく幼い頃から読み書き、法制、国史、地理などを教へ、大きくなると武術を教へる。しかし一等大切な点は、日本人が幼年時代から子弟に忍耐、質素、礼儀を極めて巧みに教え込むこと」と残している。江戸時代の日本人にはやり抜く力が涵養されていた。知識や知能に偏重した現代教育が反省すべき点だろう。
(出典:世界が賞賛する日本人が知らない日本)

フランクルが説く3つの価値

オーストラリアの精神科医・心理学者のヴィクトール・エミール・フランクル(1905年3月26日-1997年9月2日)は、ナチスの強制収容所経験に基づき1,000万部も売れたベストセラー「夜と霧」の著者としても有名だが、人間が実現できる価値は次の3つの価値に分類できるという。また、興味深いのは、創造価値、体験価値、態度価値に共有するのは自己超越だという。自分自身の存在を超えたものを志向し、献身・愛のためにある事柄に専心することこそ自己超越だと指摘する。まさに、利他の心の実践だ。

(出典:心理カウンセル空)

創造価値

創造価値とは、人間が行動したり何かを作ったりすることで実現される価値である。言い換えれば付加価値を創造することだ。仕事をしたり、芸術作品を創作したり、自己実現としての価値だ。

体験価値

体験価値とは、人間が何かを体験することで実現される価値である。芸術を鑑賞したり、自然の美しさを体験したり、人を愛したり、さまざまな体験をすることで価値が実現されるという考え方だ。

態度価値

態度価値とは、人間が運命を受け止める態度によって実現される価値である。アウシュビッツでいつ死ぬかもしれない中でも、他人にパンを分け与えることができる人もいる。どんな環境にあっても、その運命を受け止める態度を決める自由は人間に残されている。武士道に通じるような考え方だ。

ロゴセラピー

意味中心療法ロゴセラピー(Logotherapy)は、フランクルが収容所に収容される時点でその理論はほぼ完成していたが、自身の収容所体験がロゴセラピーの理論の正当性を検証することになった。フランクル自身は、ユーモアとウイットを愛する快活な人柄だったという。なお、ロゴセラピーのロゴは、ギリシア語では「意味」を意味する。ロゴセラピーは、人は自身の人生の意味を追い求めていて、その意味が満たされないとメンタルな障害や心の病の原因になるという見解だ。

反省除去

無意識に任せるべき活動を過剰に意識したり、反省することが神経症の原因となる。反省除去はこの過剰な思考や反省を取り除く考えだ。反省をしない人もいるが、過剰に反省しすぎるのもダメということ。反省とは、自分のことや自分がした子をクヨクヨと考えること。反省除去のポイントは、無意識を信頼すること。かっこよく見せようとか、失敗したら怒られるとかを考えても不安が増大するだけだ。そうではなく、いわゆるゾーンに入るような無我の境地を求める。そのためには、苦しんでいる自分を開放し、無意識の力を信じて、それに委ねることでその人が本来持っている能力を発揮させる。日本古来の武道では無我の重要性を強調するが同じ考え方だろう。
(出典:こころのおはなし

逆説志向

逆説志向は、恐怖に目を背けるのではなく、逆にそうありたいと願望することで克服する心理療法だ。自分もパターイップスにここ数年苦しんでいるが、イップスから逃げるのではなく、イップスを楽しんでやろうという気持ちになれば、イップスはどこかに消えていくのかもしれない。今度試してみよう(笑)。怖いと思うから異常と感じるが、自らそうなりたいと考えれば、それが正常なものと認識されるので解消するというプロセスだ。まるで巨人の星の主人公星飛雄馬が自分の球種の軽さに悩み寺で修行を次、打たれまいとしない。あえて打ってもらおうと考えて、大リーグボール1号にたどり着く。そんな心境なのかもしれない。

(出典:こころのおはなし

まとめ

シュメール人で始まって、巨人の星で終わった。なんだけ支離滅裂だとお叱りを受けそうだけど、大事なことは、自分自身の無意識を信じることかもしれない。オリンピックで女子フェザー級ボクシングで優勝した入江聖奈選手(20)は、気づいたら表彰台にいたと発言していたが、そんな無意識で戦えたからこそ優勝したのかもしれない。メダリストになった人たちに共通するのは、勝ちたいという自我よりも、仲間のため、家族のため、恩人のために戦うという利他の心とやり抜く心を持った人が多かったように思う。ロゴセラピーの効果は東京オリンピック2020でも実証されたのではないだろうか。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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